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あのブラムハウスも惚れ込んだ、北欧ホラーの新たなる金字塔
デンマーク発の最狂ヒューマンホラー『胸騒ぎ』は、サンダンス映画祭でワールドプレミア上映されるや、不穏すぎる作風と想像を絶するラストでセンセーションを巻き起こした。メガホンをとったのは、デンマーク出身のクリスチャン・タフドルップ監督だ。
作品で描かれるテーマについて、「現代の西洋人たちは、何かを決断する時に自分自身の素直な判断ではなく、『どう振る舞うべきか』という文化的な決まりに従う傾向がある。本来の自分でありたいと切望しながら、一方で自分自身を偽っている」と、日本人も共感せずにはいられない問いを込め、物語を紡ぎ出したことを明かしている。
その普遍的で強いメッセージ性と美しくも冷たく映し出される映像表現に、海外メディアも「ラース・フォン・トリアーを思い起こさせる(FIlMMAKER)」と、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』などで知られる北欧の巨匠に新たな才能を重ねて絶賛。そんな本作は、『M3GAN/ミーガン』、『ゲット・アウト』など数々の大ヒットホラー映画を手がける米ブラムハウス・プロダクションズにより、日本公開に先駆けてジェームズ・マカヴォイ主演でリメイク版の製作も決定するなど、大きな注目を集めている。
この“違和感”の理由は何なのか?冷たく陰鬱な新場面写真
このたび解禁となった新場面写真には、些細な違和感が散りばめられている。怯えたように身を寄せて座るビャアン一家と、自分の家にも関わらず顔が見えないほどうつむくホスト先の息子を捉えた一枚だ。
オランダを象徴する広大な干拓地。そこに佇む滑り台の前で、息子に何かを話しかけるパトリックと、その様子を遠くから心配そうにじっと見つめるルイーセたちの姿も。一体、彼らはどのような“おもてなし”を受けるのか……?
『胸騒ぎ』は2024年5月10日(金)より新宿シネマカリテほか全国公開
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