「観る人には100%プリシラになりきって観てほしい」
「私はモノづくりを行う人間として、先入観ではなく、登場人物の目を通して世界を見せることに尽力している」と語るソフィア・コッポラ監督。新たな場面写真は、エルヴィスを一心に見つめるプリシラやドイツでの兵役を終え、離れ離れになる彼を見送る悲しげな表情、互いを情熱的に見つめ合う二人の姿など、恋に落ちたプリシラの心の動きが伝わってくる。
一方、取り巻きに囲まれる様子や、ベッドの上でカメラをむけるエルヴィスとの甘美な時間を映し出したカットからは、華やかだが、どこか“彼の世界”に生きることになったプリシラの閉塞感もふと見え隠れする。そしてどのカットもプリシラが見つめる先にはエルヴィスがいる。まさにプリシラの目線から描くという、ソフィア・コッポラ監督のこだわりの一端を垣間見ることができる。
これまでもソフィア・コッポラ監督は、伝記を思いきりひっくり返して解釈してきた。『マリー・アントワネット』(06)は、悪びれることもなく若さにあふれた、歴史的に不遜な作品だ。ヴェルサイユの放縦を、権力の領域に追いこまれ、自身の慰めを見つけなければならなかった世間知らずな子どもの目を通して斬新に描きだしている。
本作においてもソフィア・コッポラ監督は、伝記についての自身の見解をこう述べる。「映画の醍醐味は、誰かの世界に完全に入り込んで自分の世界と結びつくものや、驚かされるもの、心乱されるものが見えてくるところです。私はそういう映画をつくりたい。だから、観る人には100%プリシラになりきって観てほしいのです」
『プリシラ』オリジナルグッズ発売決定!
映画『プリシラ』のテーマカラーであるスカイブルーにロゴをあしらった映画オリジナルグッズの発売が決定した。オリジナルグッズは2種類の展開。スカイブルーの生地に白のロゴ、ソフィア・コッポラ監督名をあしらったトードバッグ。そして、オーガニックコットンキャンパスにスカイブルーのロゴとソフィア・コッポラ監督名をあしらったポーチが登場。映画公開日の4月12日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、WHITE CINE QUINTO、蔦屋銀座店、ギャガ公式オンラインストアにて販売される。
『プリシラ』は4月12日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー