『ブルックリンの恋人たち』(2014年)
ある日、主人公・フラニー(アン・ハサウェイ)の弟でミュージシャンを目指しているヘンリーが、交通事故で昏睡状態に陥ってしまう。弟について何も知らないことを悔やんだフラニーは彼の日記を片手に、バイト先のギター店、ガールフレンドと一緒に行った食堂、ライブハウスなどヘンリーの足跡をたどる。そんな時、ライブハウスで彼が憧れる人気ミュージシャン、ジェイムズ(ジョニー・フリン)と出会うのだが……。
ハサウェイの初プロデュース作品であり、奇しくも舞台は『ブルックリンでオペラを』と同じニューヨーク・ブルックリン。ブルックリンを象徴する音楽を使いながら、自然な街並みが描写され、都会的なムードを醸し出している。
『ラブ&ドラッグ』(2010年)
1997年、MR(医薬情報担当者)として全米各地の病院で薬品を販売するジェイミー(ジェイク・ギレンホール)は、狙った女性は逃さない生粋のプレイボーイ。ある日、病院で若年性パーキンソン病を患う勝ち気な女性・マギー(アン・ハサウェイ)と出会い、関係を持つ。体だけの関係だと割り切っていたはずの2人だったが、次第に惹かれあい、本当の愛を知るようになる。
実在のバイアグラのセールスマンの自伝的ノンフィクションを原作としたラブ・コメディではあるものの、愛だけではどうにもできない重いテーマを抱えたヒューマンドラマとしても見逃せない作品。
『ワン・デイ 23年のラブストーリー』(2011年)
しっかり者のエマ(アン・ハサウェイ)と、自由奔放で恋多きデクスター(ジム・スタージェス)が積み重ねた23年間の軌跡を描く。惹かれ合いながらも友人関係を選択したふたりは、親友として毎年“7月15日”を過ごしてきた。旅行や恋愛相談など交際を続けるなか、エマは秘かにデクスターを想い続けるが、あるときデクスターから別の女性と結婚することを告げられ――
デヴィッド・ニコルズの世界的ベストセラー小説を原作にした本作は、今年2月にNetflixで新たに製作されたドラマシリーズが配信されるなど、長年にわたって世界中から愛されている。
『アイデア・オブ・ユー ~大人の愛が叶うまで~』(2024年)
40歳のシングルマザー、ソレーヌ(アン・ハサウェイ)は、娘の付き添いで大型野外音楽フェスティバル<コーチェラ>へ行くことに。そこで、ボーイズ・バンドのリードボーカルを務める24歳のヘイズ・キャンベル(ニコラス・ガリツィン)と運命の出会いを果たす。一気に燃え上がる2人だったがスーパースターとして常にスポットライトを浴びるヘインズとの交際は、ソレーヌにとっては予想以上に厳しいもので……。
ハサウェイは本作でも主演とプロデューサーを兼任し、40歳と24歳の歳の差カップルを見事に演じ切った。2024年5月2日(木)よりPrime Videoにて独占配信。
『ブルックリンでオペラを』
ニューヨーク、ブルックリンに暮らす夫婦、パトリシアとスティーブン。人気精神科医の妻パトリシアは掃除が大好きな潔癖症。一方、人気の現代オペラ作曲家の夫スティーブンは人生最大のスランプに陥っていた。ある日、愛犬と行く当てのない散歩に送り出されたスティーブンは、とあるバーでユニークな船長のカトリーナと出会う。彼女に誘われて船に乗り込んでみると、予想だにしない出来事に襲われ!?その想定外の出会いが、やがて夫婦の人生を劇的に変えてゆく──!
監督・脚本:レベッカ・ミラー
音楽:ブライス・デスナー(「カモンカモン」「レヴェナント: 蘇えりし者」)
撮影:サム・レヴィ(「レディ・バード」「フランシス・ハ」)
出演:アン・ハサウェイ(「プラダを着た悪魔」「レ・ミゼラブル」)、ピーター・ディンクレイジ(「シラノ」「ゲーム・オブ・スローンズ」シリーズ)、マリサ・トメイ(「いとこのビニー」「スパイダーマン」シリーズ)
制作年: | 2023 |
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2024年4月5日(金)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、シネ・リーブル池袋ほか全国公開