1 2
世界中を大混乱に陥れた戦慄の巨大モニタリング・サスペンス
この戦慄と衝撃、緊張が渦巻くサスペンスに満ちた作品がもたらすあまりのことに海外映画祭では、「頭がおかしくなるほど素晴らしい。はやく観たほうがいい」「大胆さにあきれて、たまげた」「不気味で暗く、怪しく、そしてどうかしている」など騒然となり、世界中の映画評論家は言葉を失った。
ヴァーメルダムは次のように語る。「脚本を書き始めるときは、これまでに行ったことのない領域にたどり着くべくシーンを次々と構築して配置する。『No.10』は終わりまでに、トーン、人員、ビジュアル、すべての点で、オープニングシーンから何光年も離れた場所にいる」。音楽もヴァーメルダムによるもので、土星人サン・ラーも羨むであろう宇宙ジャズともいうべき旋律が、何光年も離れた場所から奏でられる。
日本オリジナルの予告編は、全体的に不穏な雰囲気を漂わせ、BGMでも不安を煽り、見る者の気持ちを沈ませる暗然たる予告となっている。「舞台役者ギュンターは不倫していた」「世界中を大混乱に陥れた戦慄の巨大モニタリング・サスペンス」「貞操義務違反の果て、真実の大宇宙が広がった」「それは常に目を光らせていた」と、作品の内容を理解するには難解なテロップの数々。最後のギュンターのセリフ「他人には絶対言うな」とは何か。その意味は、劇場にて本編を観て確認してほしい。
『No.10』は4月12日(金)より新宿シネマカリテほか全国順次ロードショー
1 2