生死を彷徨う事故きっかけに“未来予知”能力が覚醒
ニューヨークで緊急救命士として、一人でも多くの命を救うために奮闘し、忙しい日々を過ごすキャシー。ある日、同僚とともに、橋の上で起こった事故で横転した車の中に取り残された人の救命活動にあたる。怪我人を救出直後、その車が橋上から滑り落ち、取り残されて川底に真っ逆さまに落ちてしまうキャシー。息もできない水の中で意識を取り戻すのだが、目の前にはまるでクモの糸“ウェブ”のようなものが張り巡らされた光景が広がっていた。そして「未来を変えられるのは君だけだ」という謎の声と共に、目まぐるしく移り変わるビジョン。迫る“S”の看板、遠くに聞こえる叫ぶ男の声、自分の名前を必死に呼ぶ声に導かれるようにキャシーの意識は下へ下へと落ちていく…。
息を吹き返したキャシーは、「死んでた?」と先ほどまで自分が見ていた奇妙な光景は走馬灯だったのかと思い込む。しかしこの事故をきっかけに覚醒をした“未来予知”の能力により、彼女の周りではデジャブのような奇妙な体験が起こり始めるのだった。