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「もっとビル・マーレイ!もっとジャック・ニコルソン‼」“名優の憑依”求められたサム・ロックウェルが明かす『ARGYLLE/アーガイル』の驚くべき役作り秘話

「もっとビル・マーレイ!もっとジャック・ニコルソン‼」“名優の憑依”求められたサム・ロックウェルが明かす『ARGYLLE/アーガイル』の驚くべき役作り秘話
『ARGYLLE/アーガイル』© Universal Pictures
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監督からの演出指示は、名優を憑依させること!?

長年マシュー・ヴォーン作品のファンだったというロックウェル。ヴォーンが登場人物について積極的に考え、キャスティングを行ったことをありがたく思っているそうで、オファーを受けて初めて脚本を読んだ時は大興奮だったという。

マシューは常識に囚われずにキャスティングをするんだ。彼は、進んでイチかバチかのチャンスに賭けるし、既存の枠から外れようとする。そして恐らく、そこに私がいたのだと思う。

マシューは古典をテーマにすることが多い。『ピグマリオン』や『シンデレラ』のような類いのストーリーを用いるけれど、そこに素晴らしいダークユーモアを添えているね。

『ARGYLLE/アーガイル』© Universal Pictures

ロックウェルは撮影に入る前に、監督とともに自身が演じるエイダンというスパイがどのような人物なのかについて緻密かつ大胆に分析を行い、キャラクターを作り上げていった。インスピレーションの源になったのは、過去の名作・名優たちだ。

エイダンにはハン・ソロのようなユーモアを加えた。ビル・マーレイ、ジャック・ニコルソン、リチャード・プライアー、『ロミオとジュリエット』のマキューシオ(※主人公ロミオの親友)といった、私が長年観てきたアンチヒーローたちを融合させたような存在だ。彼は少し育ちの悪い男の振りをするけれど、ただマキューシオを気取っているだけだ。本当はロミオだよ。

『ARGYLLE/アーガイル』© Universal Pictures

「もっとビル・マーレイで!」「もっとジャック・ニコルソンで!」

本作撮影時には、監督から「もっとビル・マーレイで!」「もっとジャック・ニコルソンで!」といった指示が飛んだそうだが、それらは映画オタクとして絆を深めたふたりが話題にした作品を省略した表現なのだとか。

第90回アカデミー賞助演男優賞を受賞した『スリー・ビルボード』(2018年)や『ジョジョ・ラビット』(2020年)など、印象的な演技を披露してきているロックウェルは、かねてより「何度もビル・マーレイの演技をパクってきた(笑)」とリスペクトを込めて公言しており、ヴォーンは「サムはとても積極的だ。即興芝居が大好きで、少し時間があれば、合図がなくても彼は踊り出すだろう」と評価している。どの場面でどの名優を憑依させているのか注目しながら本作を鑑賞するのもオススメだ。

『ARGYLLE/アーガイル』© Universal Pictures

そんな彼らのやり取りを現場で見守っていたブライス・ダラス・ハワードも、「サムが魔法をかけるの。彼はとても存在感があり、意欲的な人。サムとマシューのコラボレーションには強大な力が働いて、境界を押し広げて少し危険を感じる場所へと到達する。サムには脆さと大胆さが共存しているんだ」と感銘を受けたことを明かしている。

『ARGYLLE/アーガイル』は2024年3月1日(金)より全国公開

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『ARGYLLE/アーガイル』

凄腕エージェントのアーガイルが世界中を飛び回り、謎のスパイ組織の正体に迫る大人気スパイアクション小説「アーガイル」。ハードなシリーズの作者エリー・コンウェイの素顔は、自宅で愛猫のアルフィーと過ごすのが至福の時という平和主義。しかし、新作の内容と実在するスパイ組織の活動がまさかの一致で、エリーの人生は大混乱に!物語の続きをめぐり命が狙われる事になった危機的状況をエイダン(サム・ロックウェル)と名乗るスパイに助けられる。果たして、出会うはずのなかった二人と一匹の猫の危険なミッションの行方は…?!

出演:ヘンリー・カヴィル、ブライス・ダラス・ハワード、サム・ロックウェル、ブライアン・クランストン、キャサリン・オハラ、デュア・リパ、アリアナ・デボーズ
with ジョン・シナ and サミュエル・L・ジャクソン

監督:マシュー・ヴォーン
脚本:ジェイソン・フュークス

制作年: 2024