1月8日(日本時間)に行われた「第81回ゴールデングローブ賞」授賞式にて、Netflixで独占配信中の『マエストロ:その音楽と愛と』『ナイアド ~その決意は海を越える~』など映画部門含む合計23ノミネートのうち、『BEEF/ビーフ』が作品賞(リミテッド・シリーズ、アンソロジー・シリーズ、テレビ映画部門)を受賞、さらにスティーヴン・ユァンとアリ・ウォンが主演男優賞/主演女優賞(リミテッド・シリーズ、アンソロジー・シリーズ、テレビ映画部門)を受賞し、主要部門トリプル受賞の快挙を達成。
また、『ザ・クラウン』では、ダイアナを演じたエリザベス・デビッキが助演女優賞を受賞、『リッキー・ジャーヴェイスのこれじゃ世も末』は、新設されたスタンドアップコメディ賞を授賞し、Netflixならではの様々なジャンルの作品が存在感を発揮する結果となった。
『BEEF/ビーフ』
A24製作の『BEEF/ビーフ』は、スティーヴン・ユァン(『ウォーキング・デッド』『ミナリ』)とアリ・ウォン(『2分の1の魔法』)が主演と製作総指揮を務めた、エッジの効いたダークコメディドラマ。
スティーヴン・ユァン演じる短気で“崖っぷち”の工事業者ダニーと、アリ・ウォン演じる満たされない心を抱える“成功者”の起業家エイミー。ある日、あおり運転のやり合いをきっかけに、他人同士だった2人の間にドス黒い確執と衝動が芽生えていく。やり合いは次第に過熱していき、互いの周囲の人間関係にも影響を与え、人生さえも崩壊していくことに…。随所でユーモアを交えながらも、人間のドス黒い感情を鋭く描き出し、最後には予測不可能な展開さえも待ち受けている“超異色作”である本作が、まさかの席捲を果たす結果となった。
『ザ・クラウン』
エリザベス・デビッキ(『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』『TENET テネット』)が有力候補を抑えての助演女優賞受賞を果たした『ザ・クラウン』。シーズン6で完結を迎えた本作は、まるで“超大型大河ドラマ”のようなスケールで贈る、イギリス王室が舞台の人間ドラマ。
英国史上最高齢君主・エリザベス2世の人生を年代を追って描き、エミー賞全21冠など圧巻の受賞歴を誇っている本作が、今年も存在感を発揮する結果に。来たるエミー賞でも受賞が期待されており、フィナーレを飾った本作の更なる躍進に注目だ。
今回は受賞は逃したが、4部門ノミネートのブラッドリー・クーパーが監督・脚本・主演を務める、大胆で情熱的な“愛の巨編”『マエストロ:その音楽と愛と』や、2部門ノミネートのマラソンスイマーのダイアナ・ナイアドの人生を描く心揺さぶる感動の実話『ナイアド ~その決意は海を越える~』などは、アカデミー賞の候補作にもなること必至。あらゆるジャンルで贈る、多国籍でバラエティ豊かなNetflixらしい作品に、2024年も熱い期待が寄せられている。