2023年の「第95回アカデミー賞」国際長編映画賞ノミネートをはじめ、「第72回ベルリン国際映画祭」グランプリ受賞(国際ジェネレーション部門/Kplus)ほか、世界の映画賞で42受賞、60超ノミネートの快挙を果たした『コット、はじまりの夏』が、2024年1月26日(金)より公開される。このたび、ひと夏を一緒に過ごした9歳の少女コットとキンセラ夫婦、3人の絆を感じる場面写真が解禁となった。
心通わせた3人の日々と絆を描く
1981年、夏のアイルランドを舞台に、9歳の少女コットが親戚夫婦と過ごしたひと夏の思い出と、3人の愛おしい絆を描いた本作は、『私は最悪。』『燃ゆる女の肖像』など若く作家性の強い才能をいくつも世に送り出して来た気鋭のスタジオ「NEON」が北米配給権を獲得。海外で「この数年で最も胸を打つ映画(Rolling Stone)」「映像は歌うように美しいだけでなく、息を吹き込んでいる(New Statesman)」「なんとも優しい宝石のような映画。絶妙な小津風の映像と演技に感動し最後に涙する(マーク・カズンズ/映画監督)」と多くの映画人や映画ファンを魅了している。
主人公のコットを演じるのは、本作が初演技のキャサリン・クリンチ。圧倒的な透明感と存在感で見事に表現し、史上最年少の12歳でアイランドのアカデミー賞と呼ばれる「IFTA賞(アイリッシュ映画&テレビアカデミー賞)」主演女優賞を獲得。監督・脚本は本作が長編初監督となるコルム・バレード。これまでドキュメンタリー作品を中心に、子どもの視点や家族の絆を繊細に映し出し、本作でも少女の心情に丁寧に寄り添い、静かながらも深い感動を世界中に与えている。
9歳の少女コットが、遠い親戚夫婦と過ごした愛おしい時間
母親が出産するまでの間を遠い親戚夫婦の元に預けられることになったコット。大家族の中で孤独に暮らしていたコットにとって、緑豊かな農場でキンセラ夫婦の温かな愛情を受け過ごす一日一日が、やがて彼女の心を溶かしていく—。
場面写真は、コットがキンセラ夫婦と過ごした時間を切り取った、3人の絆を感じられるシーンだ。ひと夏限りと分かっているからこそ、食卓の風景や何気ないおしゃべりも、今ある生活のひとつ一つすべてが愛おしい、そんな日常のかけがえのなさを感じる写真となっている。
先行上映イベント開催決定!
本作の公開を記念して、1月11日(木)に先行上映イベントの開催が決定した。13人組アイドルグループ・GANG PARADEのメンバーで映画好きとして知られるテラシマユウカが本作の魅力を語るトークショーも開催。『シング・ストリート 未来へのうた』『ベルファスト』『ONCE ダブリンの街角で』のアイルランドから贈る、感動の物語を一足早くご覧いただける機会となっている。
『コット、はじまりの夏』は1月26日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、渋谷ホワイトシネクイントほか全国公開