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「僕にとっても、映画にとっても重要な場面」
映像は、ファングンアパートで開催された新年のお祭りを映した本編映シーン。大災害後初めて新年を迎えたファングンアパートでは、お祭りが開催されていた。そんな中、マンションの外で生き延び、再びファングンアパートへと戻ってきたパク・ジフ演じるへウォン。イ・ビョンホン演じる住民代表のヨンタクが彼女を住民の一員に迎え入れ、ステージ上で挨拶をすると、キム・ソニョン演じる婦人会会長グメら住民達から「ついでに歌って」と歓声が上がる。住民からもてはやされ、マイクを片手にカラオケの十八番を指定したヨンタクは、「住民のみなさん、愛してます」と指ハートを披露。ノリノリでダンスをしながら十八番の「アパート」を熱唱する、お祭り騒ぎの様子が映し出されている。
しかしそんな賑やかな様子とは裏腹に、映像の端に映るヘウォンは怪訝そうな顔で住民らを傍観。さらにヨンタクは強い口調で十八番の曲を指示するなど、不穏な空気も垣間見える。
冴えない男が住民代表に祭り上げられ意気揚々と歌い出す姿から、権力を振りかざす狂気的な様子まで、存在感のある演技を魅せたイ・ビョンホン。お祭りのシーンについてイ・ビョンホンは、「僕にとっても、映画にとっても重要な場面だと思います。プレッシャーも感じました」と言及し、「笑いと緊張が繰り返されているところが、この映画の大きな魅力でしょう。このシーンでも笑いと同時にダークな部分が見えます」と語った。ベテラン俳優として名を轟かせるイ・ビョンホンが演じたヨンタクの姿を見れば、本作の世界観に引き込まれること間違いなし。
『コンクリート・ユートピア』は2024年1月5日(金)より全国公開
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