祝・デンゼル69歳!
今年10月に公開されたデンゼル・ワシントン主演作『イコライザー THE FINAL』はご覧になっただろうか。2014年の第1作『イコライザー』から続く人気シリーズの最新作にして最終章、デンゼル演じる“闇の仕置人”ことロバート・マッコールの暗躍を描くサスペンス・アクションの金字塔だ。
デンゼルのガチンコ格闘アクション参戦も話題になった同シリーズだが、それもそのはず、本日12月28日に69歳を迎えたデンゼルはすでにアクション俳優としての旬はとっくに過ぎていると思われていたし、『マルコムX』(1992年)や『フィラデルフィア』(1993年)、『トレーニング デイ』(2001年)など社会派作品で名を揚げた彼だけに、このタイミングでの“バトル系”映画への挑戦に意外性があったのも当然だろう。
しかし、80年代のドラマシリーズ『ザ・シークレット・ハンター』のリメイクである『イコライザー』の主人公マッコールは、元諜報機関のスゴ腕エージェントという設定で、体力のピークを過ぎた人間であることは必然だった。壮絶な過去を隠してひっそりと隠居生活を送っていた男が、身の回りの人々と自分自身のために、かつて奮った“殺しのスキル”の封印を解く……というストーリーに、還暦目前だったデンゼルはぴったりとハマったのだ。
忘れてない? ゼロ年代初期のデンゼル主演作
そうして『イコライザー』シリーズは全世界で大ヒットを記録したが、そんなデンゼルも2025年には古希を迎える。リーアム・ニーソンが『96時間』(2008年)に主演したのは56歳のときだったが、日頃からトレーニングを重ねていても寄る年波には逆らえないというものだ。
というわけでデンゼルの69歳の誕生日を祝しつつ、CS映画専門チャンネル ムービープラスの「特集:デンゼル・ワシントン誕生祭」で放送される作品をご紹介。一挙放送される『イコライザー』シリーズ2作については過去掲載の総ざらい解説記事をご参考いただくとして、ここでは『トップガン』(1986年)などで知られるトニー・スコット監督による2000年代の2作を改めて振り返ってみよう。