『レザボア・ドッグス デジタルリマスター版』新春公開!
クエンティン・タランティーノの長編デビュー作にして、全世界の度肝を抜いた鮮烈のバイオレンス映画『レザボア・ドッグス デジタルリマスター版』が、2024年1月5日(金)より新宿ピカデリーほかにて全国公開となる。
1992年に製作、1993年に日本公開されたクエンティン・タランティーノの監督デビュー作『レザボア・ドッグス』。初公開時のサンダンス映画祭での衝撃、映画界に与えたインパクト、その後のクリエイターたちにもたらした影響、そして今では“史上最高のインディペンデント映画”と称される絶大な存在感を放ちながらも、実は誰も『レザボア・ドッグス』のタイトルが何を意味するのかを知る者はいない。それはタランティーノ自身も例外ではなく、初公開当時から現在に至るまで世界中で様々な議論がなされているミステリーの一つだ。
貯水池の犬? 密告するネズミ??
単純に各単語の意味からすれば、「Reservoir」は“貯水池や貯蔵庫”、「Dog」は言わずもがな“犬”だ。ということは『貯水池の犬』となり、行き場を失ってある場所に閉じ込められているという意味から「吹き溜まりの犬たち」、「掃き溜めの犬たち」と考えることもできる。
またスラングでは、「Reservoir」は“かっこいい”“魅力的”というポジティブな意味もあるが、「RESERVOIR DOGS」になると“警察に密告するネズミ”、もしくは“悪知恵が働く野心のある貧しい子供たち”といった意味もあるという。前者に関してはストーリーにも関わってくるため信憑性を感じるが、英語圏でもこれほどまでに世界中で様々な憶測とともに議論が展開されているということは、“映画のタイトル”としては意味をなさない、わけが分からないものなのだろうと思われる。
そして30年以上を経た現在も、監督のタランティーノは明確な答えを出していない。異常なほどにディテールにこだわるタランティーノなのだから、「なんとなく響きがいいから」という雰囲気だけでタイトルを決めたはずがない、必ず意味と意図があるはずだ、というのが人々の考えだ。ゆえに映画界最大の謎のひとつとなっているわけだが、実際にはどうなのだろうか?