世界の映画は“性愛”をどう描く? エマニエル夫人ことシルヴィア・クリステル主演『プライベイトレッスン』ほか木曜深夜しっぽり鑑賞のススメ

美しすぎる家政婦が愛の手ほどき『プライベイトレッスン』(1982年:アメリカ)
『エマニエル夫人』で一斉を風靡したシルヴィア・クリステルのハリウッド進出作(DVDリリース時の邦題は『プライベート・レッスン -性の課外授業-』)。セクシーな家政婦がうぶな少年に愛の手ほどきをする。

『プライベイトレッスン』©1980 Barry & Enright Productions All Rights Reserved.
――裕福な15歳の少年フィリーの興味は、もっぱら女の子。だが、いざ女子を前にすると口もきけなくなってしまう。夏休み、父親の出張で家族旅行が中止になり、邸に残されたフィリー。そんな彼を美しい家政婦マロウが自室に招き入れる。こうして、ひと夏の“性の個人授業”が始まるのだった――
※4Kをマスターとした2Kダウンコンバート放送
恋人の「妹」と「元カレ」が揃ったらどうなる!?『快楽の囚人』(2021年:ロシア)
完璧なカップルの元にやって来た、その妹と、元恋人。全員が快楽を求め、身体的にも心理的にも“罠”を仕掛け合う官能サスペンス。

『快楽の囚人』2021 © Okapi Production, © START, © All Media Company
――色香を匂わす美貌の【年上の女】と、その恋人である純朴な【年下の男】。2人は美しい自然の中にあるコテージで完璧な休日を過ごしていた。そこへ、女の【妹】が訪ねてくる。姉妹の確執を感じながらも、姉にはない可憐さを湛えた妹との距離を縮めていく男。さらに姉の【元恋人】もやってきて――。
アラビア文学がエロスを開放する『性の教典』(2020年:フランス・チュニジア)
アルジェリア出身の青年と、若く魅力的なチュニジア人女性。大学で出会った男女がエロティックなアラビア文学に触れ、エロスに目覚めていく官能ドラマ。

『性の教典』©2020 BLUE MONDAY PRODUCTIONS – ARTE FRANCE CINEMA
――アルジェリアにルーツを持つフランス人青年アーメドは、ソルボンヌ大学で魅力的なチュニジア人のファラと出会い、恋に落ちる。ファラへの性の欲望に圧倒されながらも、抗おうとするアーメド。だが官能世界へ誘うエロティックなアラビア文学をきっかけに、自分自身を解放していき――
『ベルリン、60分の愛人』(2021年:ドイツ)
ベルリン国際映画祭を始め、各国の映画祭で大きな話題を集めた官能ドラマ。ベルリンを舞台に、居場所のない女性たちの愛と快楽の行方を描く。

『ベルリン、60分の愛人』© 2021 ZDF / FLARE FILM
――ベルリンの売春宿“クイーンズ”で長年、働くサシャ。そんな彼女の鬱屈とした日々は、破天荒だが不思議な魅力を持つ新人・ジェシーが現れたことで一変する。惹かれ合った2人は激しく求め合うが、毎日見知らぬ男に汚される現実と、娼婦という職業への偏見が容赦なく彼女たちを蝕んでいく――
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