「第75回カンヌ国際映画祭」プレミア部門出品、「第48回セザール賞」では、作品賞/監督賞/助演男優賞/有望若手男優賞/脚色賞/音響賞と最多受賞となり、「第28回リュミエール賞」など各映画賞で高い評価を得た映画『12日の殺人(原題:La Nuit du 12)』が、2024年3月15日(金)より公開が決定。このたび、事件を追う二人の刑事、主人公ヨアン役のバスティアン・ブイヨンとヨアンの相棒マルソー役のブーリ・ランネールの場面写真が解禁となった。
世界で高く評価された一作
本作は、2019年の「東京国際映画祭」にて『悪なき殺人(原題:Only The Animals)』(映画祭当時は『動物だけが知っている』)が観客賞と最優秀女優賞を受賞し、日本公開でも口コミでヒットした、ドミニク・モル監督の最新作。2020年のノンフィクション本ポリーヌ・グエナ作「18.3. Une année passée à la PJ」を基に、ドミニク・モル監督がジル・マルシャンと共同執筆した脚本によるスリラー作品。キャストは、前作『悪なき殺人』にも出演しているバスティアン・ブイヨンが主人公の刑事ヨアン役を務めている。
フランス警察が捜査する殺人事件は年間800件以上、約20%は未解決
10月12日の夜、女子大学生クララが突然焼死体となって発見される。事件を担当することになったのは、昇進したばかりの刑事ヨアン(バスティアン・ブイヨン)とベテラン刑事のマルソー(ブーリ・ランネール)。捜査が進む中、彼女の周りの容疑者となり得る関係者への聞き込みをするが、男たちは全員クララと関係していたことがわかる。
クララの殺害が明らかに計画的な犯罪であることは判明したが、取り調べに浮上する人物たちを誰一人として容疑者と特定することができない…。事件解決への糸口が見えなくなるなか、班長に昇格したばかりのヨアンは、事件の闇へと飲み込まれてしまう。彼はまだ知らなかった。この事件が、未解決事件として自分自身を蝕んでいくことを。
場面写真は、ヨアンとマルソーが事件にのめり込んでいく心情を想像させる。物語は警官たちの熱い士気と絆、そして日常生活をも描きながら、彼らの心の奥底に存在する弱さも段階的に映し出していく。舞台となる辺境の小さな町では、誰もが顔見知り。そんな環境が住民たちを未解決事件の闇にいざない、一層の混乱を巻き起こす謎とスリラーは、観る者が抜け出せない沼に落ちてしまうことは間違いない。
『12日の殺人』は2024年3月15日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国ロードショー