あの可愛らしかった少女たちが…その変貌ぶりに注目!
本作では74年版『エクソシスト』と同じく、悪魔に憑りつかれた少女たちが異常な行動を起こし始め、見た目も別人のようにおぞましい姿になるなど、次第に豹変していく様が描かれる本作。徐々に肉体を侵食されていく様子は痛々しく、ヒトならざるモノに対する本能的な恐怖が観る者の精神をゴリゴリと削っていく。
その様子を目撃することになる観客をより深い闇の世界へと誘うべく、監督のデヴィッド・ゴードン・グリーンとアカデミー賞受賞歴を持つ特殊メイクFXデザイナーのクリストファー・ネルソンは綿密な計画を立て、二人の少女が悪魔に憑りつかれていく過程をメーキャップで表現してみせた。それは、大きく3段階に分けられる。
行儀が悪くなり、痛々しい自傷に発展、そして……
第1段階:「行儀が悪い」
まず第1段階では、二人の少女の“様子がおかしい”という点を表現。グリーン監督は「周囲の人間は『何かがおかしい』と薄々感じる。二人の目が少し赤くて、体にはかすり傷があり、顔色が悪く、髪の生え際が少し後退している」と説明する。
第2段階:「不快」
続く第2段階では、より暴力的なメーキャップを施した。二人は体中を引っ搔く、髪を引っ張っぱるなど自らを傷つけはじめ、さらに感染症らしき謎の症状も出ていて、外見がより恐ろしいものになっている。
第3段階:「ヤバい」
この最終段階について、グリーン監督は「内に潜んでいた不満が極限まで身体に表れる段階だから、徹底的に特殊メイクを施した。ものすごく激しくて恐ろしいメーキャップだ」と説明。クライマックスを迎える頃には、二人は体を洗わずまともな食事も摂らず、怒りをむき出しにした「ヤバい」状態に豹変することとなる。
なぜ実現しなかった?「第4段階」お蔵入りの理由
実は当初、さらにその先の段階までメーキャップは想定されていた。しかし第4段階のメーキャップは「二度とやらない」ことになったのだとか。グリーン監督は「撮影に採用しなかったからね。リディアとオリヴィアに実際にこのメーキャップを施してみて、“絶対にやめよう”ってことになった。こうしたメーキャップには毎朝数時間かかるから、二人はその間じっと座っていなければならなかったんだ」と、労力のかかりすぎるメーキャップがお蔵入りとなったことを明かしている。
そんな迫力の“悪魔憑き”映像が堪能できる本作は、通常の上映に加えて、IMAX®/Dolby Cinema®での上映も決定するなど、圧倒的な恐怖を存分に味わうための最高の環境が整いつつある。想像を遥かに上回る恐怖を味わったとき、はたして観客はどんな反応を示すのだろうか……?
『エクソシスト 信じる者』は2023年12月1日(金)より全国公開
タイ・韓国合作ホラー「女神の継承」CS映画専門チャンネル ムービープラスで2023年12月放送