元飼い犬がストリートで生き抜くためのルール
このたび公開された本編映像は、クソ飼い主のダグに捨てられたばかりのボーダー・テリアのレジーが、ノラ犬界のカリスマ的存在であるボストン・テリアのバグに、ストリートでの生き方を教えてもらう場面。バグがレジーに教えた”ルール”は以下の2つだ。
1つ目のルール:「欲しいものには小便かけろ」
バグいわく、かけたら全部自分のものになるのだという。レジーは「僕、ノラじゃない……」とボヤきながらも、とりあえず側にあった街灯に恐る恐る近づいていき、シーッと自分のものにしたのだった。
2つ目のルール:「やりたきゃなんでもやっちゃっていい」
いきなり「お前、ハメたことあんのか?」とレジーに問いかけるバグが紹介した”直近のお相手”は、なんと道端に置かれたボロボロの汚ソファー。「エグいんだ、こいつ」というバグの言葉に呆然としながらも、レジーはストリートで生きる術(?)を素直に学んでいくのだった。
ジェイミー・フォックス「礼儀知らずのユーモアと深い思いやりが紙一重に存在している」
主人公のレジーは陽気で楽観的なタイプで、とにかく飼い主のダグが大好きだった。そのため、ダグによって理不尽に家から遠い場所へ捨てられてしまった際も、少しの間だけ路上で生活することになったのだと考えていた。しかし、ノラ犬のバグに出会い”飼い主に捨てられ”たという厳しい現実を突きつけられるにつれ、レジーは路上で出会った仲間たちを信用し始め、リードに縛られない生活の美しさを見出していく。
今回レジーを演じたのは、実際にはメス犬のソフィー。製作者たちはソフィーがオスに見えるように、時にはCGでオスの特徴を付け加えなければならなかったという。字幕版で声優を務めたウィル・フェレルは、レジーについて「レジーは半分入っているグラスを見て、“まだ半分もある”と思うような優しい犬なんだ」と話す。
そんなレジーを野良犬の世界へと導いていくボストン・テリアのバグはノラ犬歴が長く、早口で毒舌かつ場所を問わず欲情しがち、というキャラクター。しかし、バグを演じたベニー自身はとても可愛らしく勤務態度があまりにも良かったため、“ビジネス・ベニー”というあだ名が付けられたという。
バグの字幕版声優を務めたジェイミー・フォックスは長年アニメーション作品で声優を務めてきたが、監督のジョシュ・グリーンバウムや脚本のダン・ペローと行った本作への取り組みは独特だったという。
フォックスは「二人の力によって、礼儀知らずのユーモアと深い思いやりが紙一重に存在していることに感動した。この映画はぶっ飛んでいて、面白く、いかがわしさもありながら、思いやりに溢れる作品でもある。観客はそんな所に惹かれると思うよ」と本作の魅力について語っている。
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