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島のリアルを描いたら上映NGに!「渡航中止勧告」発令中
『ロスト・フライト』の舞台として選ばれたホロ島。実際に危険な島として認知されており、イスラム過激派のアブ・サヤフの拠点が存在するという。身代金目的の誘拐事件も横行しており、組織のメンバー以外に現地の一般市民と地元当局者が誘拐に協力している可能性も噂されている。
現在、日本の外務省はホロ島を含む、ミンダナオ島西部エリアにレベル3(渡航中止勧告)を出している。本作はホロ島の描写をめぐり、フィリピンの上院議員から「国の名声と名誉を傷つける」と懸念が表明され、フィリピンでの上映が自主規制された。
脚本家で元MI6のスパイであるチャールズ・カミングが、家族との休暇時に「自分たちの乗った飛行機が、テロリストの支配する地域に行き先変更になったらどうなっていただろう」と考えたところからアイディアを膨らませた本作。特殊部隊の工作員に「足止めを食らったら困る場所」のリサーチをした結果、舞台に選ばれたのがホロ島だ。
プロデューサーのバタンは「ISISほどマスコミに注目されてはいないが、周辺には数百の島があり、宗教思想の過激派と資本主義を掲げるゲリラが支配している。観客がこれまで目にしたことのない新鮮な舞台だと考えたんだ」と語る。
怖いもの見たさだけで足を踏み入れてはいけない、天国かと思いきや地獄の体験が待つホロ島。絶対にオススメはしないが、万が一上陸する機会があったら、ぜひ本作を参考にしよう。
『ロスト・フライト』は2023年11月23日(木・祝)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー
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