第80回ヴェネチア国際映画祭にてオリゾンティ・コンペティション部門に正式出品され、日本人初となるNETPAC 賞(最優秀アジア映画賞)を受賞するなど海外の映画祭で高い評価を受けている塚本晋也監督の最新作『ほかげ』が、第61回ウィーン国際映画祭にて<Standard Readers’ Jury Award>を受賞。審査員からの絶賛コメントと塚本監督から喜びのコメントが到着した。
日本人監督・日本映画として初受賞の快挙
ウィーン国際映画祭(Vienna International Film Festival)は、オーストリア最大の都市ウィーンで開催される国際映画の祭典。ドイツ語圏では最も歴史があり、コロナ前には9.2万人を動員、世界中から選び抜かれた約300作品を取り上げてきた。今回も多くの作品が上映され、日本からは宮崎駿監督『君たちはどう生きるか』、是枝裕和監督『怪物』、濱口竜介監督『悪は存在しない』、井上雄彦監督『The First Slam Dunk』、杉田協士監督『彼方のうた』などが出品されている。
このたび 『ほかげ 』が受賞した<Standard Readers’ Jury Award>は、オーストリアの日刊紙である「DER STANDARD」の読者審査員が選出する賞。現時点でオーストリア配給が決まっておらず、オーストリア公開をお勧めする作品に贈られる。日本人監督、日本映画が受賞するのは今回が初となる。
『ほかげ』
女は、半焼けになった小さな居酒屋で 1 人暮らしている。体を売ることを斡旋され、戦争の絶望から抗うこともできずにその日を過ごしていた。空襲で家族をなくした子供がいる。闇市で食べ物を盗んで暮らしていたが、ある日盗みに入った居酒屋の女を目にしてそこに入り浸るようになり……。
出演:趣里/塚尾桜雅 河野宏紀/利重剛 大森立嗣/森山未來
監督/脚本/撮影/編集:塚本晋也
助監督:林啓史
音楽:石川忠
音響演出:北田雅也
制作年: | 2023 |
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2023年11月25(土)よりユーロスペースほか全国順次公開