• BANGER!!! トップ
  • >
  • 新着ニュース
  • >
  • 全世界興収No.1スタート!巨匠スコセッシ監督が“アメリカの黒歴史”を映画化『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』なぜ“オスカー最多ノミネート”と注目されるのか?

全世界興収No.1スタート!巨匠スコセッシ監督が“アメリカの黒歴史”を映画化『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』なぜ“オスカー最多ノミネート”と注目されるのか?

全世界興収No.1スタート!巨匠スコセッシ監督が“アメリカの黒歴史”を映画化『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』なぜ“オスカー最多ノミネート”と注目されるのか?
『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』画像提供 Apple
1 2

アメリカ恥の歴史=黒歴史を映画化

御年80歳!巨匠マーティン・スコセッシ監督が「アメリカ恥の歴史=黒歴史」を映画化。本作は、2017年に刊行された米ジャーナリスト・デイヴィット・グランの実録ノンフィクションを元に脚色されている。FBI創設のきっかけとなった過去に例をみない凶悪犯罪“オセージ族連続怪死事件”は1920年代のアメリカで実際に起きた事件。

企画当初、白人のFBI捜査官を主人公にし、事件を捜査追求していく物語として描かれる想定だったが、スコセッシ監督やディカプリオらの意向で、主人公を変更。変更することで、原作では描かれてない加害者目線でドラマを再構築した。いわば、スコセッシ版「福田村事件」。“恥の歴史”が忘れられてしまう前に映画化するというスコセッシの強い意志がある。スコセッシは言う「何が起きているのか知っていながら、何の行動も起こさなければ、歴史が悪い方向に変わってしまうことがある。私たちも共犯者になりうることになる。だからこそ声を上げなければならない。現在起きていることを考えると、とてもナーバスになる。だから私たち若い世代に伝え続けなければならない。歴史は繰り返すんだ」

『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』 画像提供 Apple

FBI創設のきっかけであり、FBIに利用された事件

本事件をきっかけにしてFBIの地位は確固たるものになっていく。それはなぜか?1932年に、ラジオ番組「ザ・ラッキー・ストライク・アワー」とFBIとの共同制作で解決後の事件のラジオドラマを作った。初期のドラマエピソードのひとつが「オセージ族殺人事件」がベースになったものだった。多くの被害者をだしたこの事件は、FBIのプロパガンダとして利用された。FBIは、アメリカ全土で“正義”を拡張していくために、さまざまな事件を宣伝利用したのだ。

ネイティブ・アメリカンについて描かれた、これまでにない作品

作品の中で、ロバート・デ・ニーロ演じる叔父ヘイルから、ディカプリオ演じるアーネストへ、肌の色について語られるシーンがある「赤はすきか?」本作でヒロイン・モリーを演じるリリー・グラッドストーンは、ネイティブ・アメリカンの血を引いている。アカデミー賞は「白すぎるアカデミー」と揶揄された時代を経て、多様性を目指す動きが顕著で昨年の同賞ではミシェル・ヨーがアジア系を自認する俳優として初めてアカデミー賞主演女優賞を受賞した『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』が話題になった。

『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』は絶賛公開中

マーティン・スコセッシ監督、ロバート・デ・ニーロ主演『カジノ』はCS映画専門チャンネル ムービープラスで2023年11月放送

『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』画像提供 Apple

1 2
Share On
  • Twitter
  • LINE
  • Facebook