「ロードムービーでミュージカル映画」
メイキング映像では、チェ・グッキ監督が「ロードムービーでミュージカル映画」「喜怒哀楽の詰まった映画」と語る本作において、大きな役割を担ったミュージカルシーンについて、劇中曲を歌い踊るリュ・スンリョンやヨム・ジョンアがレッスンに励む様子を紹介。「みんなが共感できる歌でミュージカルを作りたかった」とプロデューサーがいうように、主人公セヨンとジンボンの気持ちや夫婦の人生を代弁する曲には、シン・ジュンヒョンの「美人」、イ・ムンセの「ソロ愛讃」、イ・スンチョルの「アンニョンとは言わないで」など、韓国の1970年代から2000年代の国民的ヒット曲が使われており、リュ・スンリョンとヨム・ジョンアは熱心に歌のレッスンを受け、自ら録音に臨んでいる。
監督いわく「音楽の始まりはファンタジー映画のように、過去の自分にも会い、2Dの世界にも入り込んだ、各曲に異なるコンセプト」で構成されたミュージカルシーンは、大人数で踊る場面も多数登場する。その中心にいるリュ・スンリョンとヨム・ジョンアは常にそれぞれのキャラクターの感情に合わせた振付や動線を習得しなければならず、大変だったそう。そんな中、「踊りと歌で苦労しそうだけどやらなきゃと思った」とリュ・スンリョンが溢れんばかりの情熱でダンス練習をする姿も。
世界中で大ヒットしているDisney+オリジナル作品『ムービング』での激しいアクションシーンもリュ・スンリョン自ら演じたというが、本作ではヨム・ジョンアと共に「とてもシーンを豊かにしてくれる」と振付師が絶賛するダンスでミュージカルシーンを見事に演じている。
さらに、「俳優たちの本格的なコメディセンス」と監督が話すリュ・スンリョンとヨム・ジョンアふたりのケミも抜群で、高校時代のセヨンを演じたパク・セワンと「楽しくて新鮮でした」と話す初恋相手ジョンウ役のオン・ソンウのフレッシュな演技には、「完璧な俳優です」と監督も太鼓判。
リュ・スンリョンも「みんな素晴らしくてキャラクターにぴったり」と話し、撮影現場の様子からは「チームワークが最高」と監督が語る俳優陣の雰囲気の良さも伝わってくる。そして「本作は木浦、甫吉島、釜山を全て周ります。風景も美しい。彼らの旅路にご期待ください」とリュ・スンリョンが語るロードムービーの魅力にも注目だ。
『人生は、美しい』は11月3日(金・祝)よりシネマート新宿、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次ロードショー
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