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50年代アメリカで起こった凄惨なリンチ事件を劇映画化
2023年12月15日(金)より公開の『ティル』は、アフリカ系アメリカ人による公民権運動を大きく前進させるきっかけとなった「エメット・ティル殺害事件」をもとに、初めて劇映画化した作品だ。
そんな本作から、辛酸なめ子による〈あらすじイラスト〉と、スパイク・リー監督の『ブラック・クランズマン』なども手掛けた衣装デザイナーによる圧巻のコーディネートが胸を打つ場面写真が解禁となった。
「白人女性に口笛を吹いた」というだけで……
――1955年、イリノイ州シカゴ。夫が戦死して以来、空軍で唯一の黒人女性職員として働くメイミー・ティル(ダニエル・デッドワイラー)は、一人息子で14歳のエメット:愛称ボボ(ジェイリン・ホール)と平穏な日々を送っていた。しかし、エメットが初めて生まれ故郷を離れ、ミシシッピ州マネーの親戚宅を訪れた際に悲劇は起こる。
エメットが飲食雑貨店で白人女性キャロリン(ヘイリー・ベネット)に向けて「口笛を吹いた」ことが白人の怒りを買い、1955年8月28日、彼は白人集団にさらわれ、壮絶なリンチを受けた末に殺されて川に投げ捨てられた。
我が息子の変わり果てた姿と対面したメイミーは、この陰惨な事件を世に知らしめるため大胆な行動を起こす。そんな彼女の姿は多くの黒人たちに勇気を与え、一大センセーションとなって社会を動かす原動力となっていく――
このたび解禁された場面写真は、母親メイミー・ティルの姿を中心に切り取ったもの。いずれも1950年代アメリカの空気感を象徴するようなクラシックで華やかな衣装が特徴的で、ワンピースごとにコーディネートされた帽子など、エレガントなスタイルが印象的だ。
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