違法薬物を売りさばく半グレ集団「爆羅漢(バクラカン)」とは?
映像は、半グレ集団「爆羅漢」と「斬人」が対立する、一触即発の緊張感漂う本編シーン。「斬人」メンバーがよく集るこのアイビーボウルは、千葉の暴走族たちの中で“絶対の不戦協定”がしかれるたまり場で、ここでの揉め事は絶対禁止の鉄の掟を全員が守っていた。その裏には、悲しい過去が秘められているのだが、「爆羅漢」は彼らの想いを容赦なく踏みにじる。
「爆羅漢」は、下原一雅(宮澤佑)、孝二(長田拓郎)、賢三(仲野温)の通称「ゲバラ三兄弟」が率いるチームで、違法薬物を売りさばく半グレまがいの危ない集団。目的を達成するためには手段を選ばず、卑怯な手を使って千葉で勢力を伸ばすために邪魔な「斬人」を消すことに執念を燃やしている。
「斬人」メンバーらと共に居合わせた達也が頭から血を流し、「爆羅漢」に取り囲まれる大ピンチにも陥るが、さらに追い打ちをかけようとする賢三の一手にすばやく「斬人」総長の丹沢敦司が反応。軽口を叩きながら、圧倒的強さを誇るその存在感を見せつける。
さらに映像では、與那城奨(JO1)のキレッキレなシーンも映し出されている。與那城奨演じる長嶋圭吾は、物心つく前から剣道をやっていた経験を活かし、「斬人」内でも折り紙付きの実力者として「斬人」の特攻隊長を務める。総長の盾となり、どんな状況にあっても退くことが許されない特攻隊長という立場は、総長はじめ、メンバーからの信頼も厚く、映像内では、総長・丹沢の言葉を無視して暴れようとする孝二に木刀を向けて牽制する勇姿が映し出された。説得力たっぷりの腕っぷし、寡黙だが闘いには滅法強い圭吾のキャラクターが一瞬で表現された、ヒリヒリする瞬間だ。
劇中では、與那城のほか、「斬人」親衛隊長・目黒修也役に ⼤平祥⽣(JO1)、期待の若手遊撃隊員・沢村 良役に ⾦城碧海(JO1)が扮しており、それぞれ、原作から飛び出してきたかのような姿でキャラクターを熱演。品川監督も彼らが演じる3人のキャラクターに対し、「コミックの3人にめちゃくちゃ似てないですか?誰がどのキャラに合うのかを考え、コミックの3人にどこまで似せられるか徹底的にこだわりました」と役作りについて明かしている。
3人はそれぞれ、キャラクターの個性にあったアクロバティックで躍動感たっぷりのアクションも劇中で披露しているが、実はクスっと笑ってしまう裏設定?も豊富な役どころ。與那城奨が演じる長嶋は、無口で口数が少なく、実はめちゃくちゃ声が小さい。ド派手なモヒカン頭は一体スタイリングに何時間かかるのか…。⼤平祥⽣演じる目黒修也は、サングラスとハットがトレードマーク。よっぽどのことがない限り外さないファッションにもこだわりが。⾦城碧海が扮する期待のルーキー・沢村 良は、実は心優しき姉想いの青年で、劇中でも度々姉を心配する純粋な一面を覗かせている。
個性にあわせ、魅力的なキャラクターが勢ぞろいした本作。そんな彼らが、大切なものを守るため選んだ運命とは—?「斬人」と「爆羅漢」、血で血を洗う激しい抗争の行く末は—?