70年代に一世を風靡した甘美な大人のドラマ
エマニエルを演じたシルヴィア・クリステルを一躍スターダムに押し上げ、日本でも熱狂的なブームを巻き起こした『エマニエル夫人』(1974年)。当時としては過激なセクシー描写は日本でも話題を呼び大ヒットを記録し、紗のかかったソフトな映像と甘美な演出で多くの女性ファンも獲得した。
のちに、香港に舞台を移した『続エマニエル夫人』(1975年)、新たな選択を迫られるエマニエルを描いた『さよならエマニエル夫人』(1977年)も公開され、2000年代にはリブート版もリリースされるなど数十年にわたって人々を魅了し続けている。
そんな名作が、4K&デジタルリマスターでスクリーンに復活。有閑マダム、考古学者、性の大家、上流階級の娘、映画監督……。さまざまな人物との出会いと別れ、そして官能と年月を経て、美しく洗練されてゆくエマニエルの姿が見どころだ。
思わず息を呑む4Kポスタービジュアル&予告編解禁
このたび解禁されたのは、『エマニエル夫人 4Kレストア版』のポスタービジュアルと予告編。ポスタービジュアルは、”エマニエル夫人”の象徴とも言うべき籐の椅子に腰かけ、悩まし気な目線をこちらに送るエマニエルが目を引く一枚。予告編はパリからバンコクへ旅立ち、夫ジャンだけではなく有閑マダムのマリアンヌ夫人、考古学者ビー、そして性の大家マリオによって新たな官能を知るエマニエルの姿が映し出されている。
一世を風靡したそのインパクトから50年経っても、シルヴィア・クリステル演じるエマニエルの美しさ、バンコクのむせかえるような熱気は変わらない。写真家でもあったジュスト・ジャカン監督の美意識冴えわたるショットの数々が深く印象に残ることだろう。
『エマニエル夫人 4Kレストア版』『続エマニエル夫人 デジタルリマスター版』『さよならエマニエル夫人 デジタルリマスター版』は2023年12月29日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、シネ・リーブルほか全国公開