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東京行き119便、墜落の危機
この絶望的な状況を何とか打破しようと、副機長と共に暗闇の中で周囲の状況を整理し、乗客の命を守ろうと全力を尽くすトランス機長(ジェラルド・バトラー)。そこで発見した一筋の希望の光――「見えるか? 陸地だ!」
「どこだかわかるか?」
計算する副機長、激しく揺れる機体。
「この辺りかと」
副機長が地図を片手に割り出した。
同時に「地表接近! 地表接近!」と警告音が鳴り響く。
「音声は生きてる」
生死の瀬戸際にも冷静さを失わないトランス機長。
「機長、残り90 秒です」
副機長から電源喪失までのファイナルカウントダウンが告げられる。
「もう少しいける」
自分に言い聞かせるように呟くトランス。
しかし見るからに地表は近づき、墜落まで待ったなしの状態だ。
「こんなところ降りられないでしょ……」と怯える乗客。
残された時間は20秒。「海のほうがマシか……」
果たしてトランス機長は、機体を不時着させることができるのか!?
ジェラルド・バトラーは、このシーンのために飛行機の仕込みやコックピットのことを知り尽くしてから撮影に臨んだという。
監督のジャン・フランソワ・リシェ(『アサルト13 要塞警察』[2005年]、『ブラッド・ファーザー』[2016年]ほか)は、「ジェリーは真に迫った労働者階級のヒーローを演じる。観客は彼と一緒に全てを体験しているように感じる。トランスが困ったことになると、それを感じることができるし、彼の勝利も自分のことのように感じられるよ」と語っている。
『ロスト・フライト』は2023年11月23日(木・祝)TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー
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