二宮和也&波瑠の初々しいメイキング映像
二宮演じる主人公の悟と、波瑠演じる携帯を持たない謎めいた女性・みゆき。携帯電話で気軽に連絡が取れる現代に、あえて連絡先を交換せずに、週に一度だけ“会うこと”を大切にしてゆっくりと関係を紡いでいく2人の恋愛を通じて、コロナ禍を経た今だからこそ実感する愛の原点=〈大切な人にただ会える喜び〉を描いた感動作だ。
映画『アナログ』の原作は、お笑いタレントや映画監督としても活躍するビートたけし。ビートたけしが書き下ろした狂暴なまでに純粋かつ“究極の愛”のかたち――。「お互いに会いたいという気持ちがあれば、絶対に会えますよ」と、すべてがデジタル化する世界で悟とみゆきが交わした、たったひとつの不器用な約束。素性も連絡先も知らないまま、なぜか強烈に惹かれあう二人の、「アナログ」な関係が始まった。いまや成立しがたい男女のあり方を描き、“誰かを大切にする”とは何かを問いかける渾身の長編恋愛小説となっている。
もう鑑賞済みの人もこれから鑑賞予定の人も、二宮&波瑠の初々しいデートシーン撮影の裏側や、二人を前にテンションの上がる桐谷&浜野の幼なじみの関係が楽しめるメイキング映像を、ぜひチェックしよう。
狂おしいほどの純愛『アナログ』×狂気とバイオレンス満載の『首』
本作は映画化に際して、原作へのリスペクトは忘れず、ビートたけしが見たかった世界を表現することに気を配ったという。ビートたけしが「アナログ」で紡いだ物語はどこまでもピュアであり、ヒロインを演じた波瑠は「本当に美しい物語だなと感じました。現代のおとぎ話というくらい美しくて。これを演じられるのだろうかと思ったんですけど、私はタカハタ監督と二宮さんが吹かせてくれる風に乗っかって、その風をつかむのに必死でした」と明かしている。
一方で、2023年11月23日(木・祝)より公開となる北野武監督の映画『首』は、『アナログ』とは正反対の“狂気とバイオレンス”に満ちた作品だ。構想に30年を費やした北野が自ら監督・脚本を手がけ、「本能寺の変」を題材に壮大なスケールで作られた本作は、武将や忍、芸人、農民らさまざまな人物の野望と策略が入り乱れる様を、バイオレンスと笑いを散りばめながら描き出している。
図らずも同時期に、ビートたけしの『アナログ』と北野武の『首』が観られる2023年の秋。日本を代表する表現者“ビートたけし/北野武”の二面性を、ぜひ劇場の大スクリーンで堪能しよう。
『アナログ』は全国公開中
『首』は2023年11月23日(木・祝)より全国公開