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辺見庸の小説「月」を原作に、脚本・監督に石井裕也、主演に宮沢りえ、共演にはオダギリジョー、磯村勇斗、二階堂ふみといった布陣で製作した映画『月』が、10月13日(金)より公開。「第28回釜山国際映画祭」も大盛況で、いよいよ公開を迎える本作について、各界の著名人から絶賛コメントが到着した。
2023年、世に問うべき大問題作が放たれる
原作は、実際の障害者殺傷事件をモチーフにした辺見庸による「月」。事件を起こした個人を裁くのではなく、事件を生み出した社会的背景と人間存在の深部に小説という形で切り込み、我々とそして社会全体が「見て見ぬふり」をしてきた“不都合な”問題がつまびらかに描かれている。
本作を映画化したのは、コロナ禍を生きる親子を描いた『茜色に焼かれる』や新作『愛にイナズマ』など、常に新しい境地へ果敢に挑み続ける映画監督・石井裕也。十代の頃から辺見庸の作品に魅せられてきたという彼は、原作を独自に再構成し、渾身のパワーと生々しい血肉の通った破格の表現としてスクリーンに叩きつける。
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