『マイ・ボディガード』以来19年ぶりの共演
映像は、主人公のマッコールと、物語のキーパーソンとなるCIAの若手捜査官エマ(ダコタ・ファニング)が初めて実際に顔を合わせる重要なシーンだ。とある事件の後、マッコールがCIAに助けを求める電話をかけると、面識のない若いアナリストに繋がり会話をする。その電話口の相手こそ、ダコタ演じる上昇志向が強く仕事に意欲的な新人CIA捜査官・エマだった。
エマはその電話で、自分とマッコールは何か似ているところがあると感じ取るのだが、それが何なのかを確かめるためイタリア・アマルフィへ直接向かい、マッコールとの接触を図る。「何者なの?シチリアの農園で何をしていたの?」とマッコール自身やこの穏やかなはずの田舎町で起きているであろう不穏な出来事について問いかけるも、のらりくらりとはぐらかすかのように微笑みながら言葉を返すマッコール。疑う眼差しで「逃げないでね。調査は始めたばかりよ」とけん制するエマが「マッコール!」と去り際に呼びかければ、マッコールが「さすがだ。Cが2つ、Lが2つだ」と返す。お互いに挑みあうかのような不思議なやり取りは、まるで猫とネズミの追いかけっこゲームのよう!?
そんな息の合った絶妙なシーンが生まれたのは、長い付き合いから生まれたデンゼルとダコタの信頼関係があったからこそ。2人は、高評価を得たサスペンス映画『マイ・ボディガード』(2004)以来、19年ぶりの再共演となる。当時わずか9歳の少女だったダコタも、すっかり大人の女性。演技を始めた5歳からプロだったが、大人になった今、完全に才能を開花させた“若きベテラン”との掛け合いを、名優デンゼル・ワシントンも心から楽しんでおり、撮影現場では2人が笑いあい、よく話し合ってシーンを作りあげている姿が見かけられたという。
天使のように可愛らしく“ボディガード”されていた少女が、怒りとバイオレンスに満ちた世界で戦い続ける男の過去に深く関わるキーパーソンに…!エモさあふれる2人の掛け合いを、ぜひ劇場でご覧いただきたい。
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