現代映画における最も重要な一人とされるドイツの名匠ヴィム・ヴェンダースが新たに手がけた、東京・渋谷の公共トイレ清掃員の日々を描いた長編映画『PERFECT DAYS』が、1988年にヴェンダース監督の『ベルリン・天使の詩』が30週にもわたるロングラン上映で大ヒットを記録した記念すべき映画館「TOHOシネマズ シャンテ」をメイン館として12月22日(金)より公開される。このたび、日本版30秒予告編、日本版ポスタービジュアルが解禁となった。
名匠ヴィム・ヴェンダース×役所広司
本作は、ヴィム・ヴェンダースが、日本の公共トイレのなかに“small sanctuaries of peace and dignity(平穏と高貴さをあわせもった、ささやかで神聖な場所)”を見出し、清掃員・平山という男の日々の小さな揺らぎを丁寧に追いながら紡ぎ、「第76回カンヌ国際映画祭」で最優秀男優賞を受賞、「第36回東京国際映画祭」のオープニング作品としてアジアプレミアを予定、世界80国での配給が決定している。
また今回新たに、ロシアや中東を含むアジア全域やオセアニアなど70の国と地域を対象とし、広範囲にわたるアジア太平洋地域の優れた作品を表彰する「アジア太平洋映画祭」にて、作品賞そして最優秀俳優賞に、主演の役所広司がノミネートされた。
『パリ、テキサス』(1984)、『ベルリン・天使の詩』(1987)など数々の名作を発表し、80年代、90年代のミニシアターブームを牽引。『Pina ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』など多くのドキュメンタリーも手がけた、ドイツの名匠ヴィム・ヴェンダース。
そして、アカデミー賞で6部門ノミネートされた『SAYURI』(2005)、海外での活躍以外にも『うなぎ』(1997)、『ユリイカ』(2001)、『すばらしき世界』(2020)などで主演を務め、世界的に高い評価を受けている日本を代表する俳優・役所広司。2人の美しきセッションで生まれた『PERFECT DAYS』は、フィクションの存在をドキュメントのように追い、ドキュメントとフィクションを極めた。“ヴェンダースの最高傑作”と呼び声も高く、待望の公開が世界各国でいよいよはじまる。