豪華キャストの意味深な表情をとらえた予告映像
映像は、「自分がどういう人間か、人に説明できなくて息ができなくなったことってありますか?」と夏月(新垣結衣)が啓喜(稲垣吾郎)に問いかけるシーンから始まる。正義で世界を測る検事の啓喜は、「社会の“バグ”は本当にいるの。悪魔みたいなやつがいるんだよ!」と語り、そのセリフとともに登場人物たちの意味深で印象的な表情が次々と映し出される。
「あんたが想像もできないような人間はこの世界にたくさんいるんだよ」と語る大也(佐藤寛太)。「誰にもバレないように、無事に死ぬために生きてるって感じ」とつぶやく佳道(磯村勇斗)。検事の啓喜は一体何と対峙していくのだろうか…。家庭環境や指向、見た目など、様々に異なる5人。違う場所、違う人生、違う境遇で生きていて、まったく接点がないように見える彼らの距離が少しずつ近づいていき、予想もできなかった“ある事件”をきっかけに交差する。
「生きるために必死だった道のりをありえないって簡単に片付けられたこと、ありますか?」と、問いかける夏月。そして、水浸しのベッドに横たわる夏月の画とともに映し出されるタイトル『正欲』。その言葉の意図するものとは?交差した彼らの人生はその後どこに向かうのか?
主題歌は、若者を中心に幅広い世代で絶大な人気を誇るVaundyの未発表楽曲である「呼吸のように」に決定。Vaundyが映画の主題歌を手掛けるのは、本作が初となる。書き溜めた未発表の曲から、映画の世界観に合うものをVaundyが選び提供。まるで書き下ろしたかのように映画世界を端的に凝縮した、かけがえのない人とのつながりを歌うその楽曲は、深い余韻を本作の最後に響かせる。
自由でいることの窮屈さや、共鳴を求めてしまう心の寂しさが描かれているこの映画ですが、必ずしも共感をしなくてもいい、できないのもいいのかもしれない、と僕は感じました。
生きるということは息を吸うということ。
少しでも長く君と同じ空気を吸っていたいのさ、というシンプルな想いをこの曲にこめています。
自分の中に溶けていくような音楽になるよう心がけたので、映画館で最後まで浸ってもらえたら嬉しいです。
Vaundy
傑作か、問題作か——。日本映画界を代表する実力派俳優が集結し、いま、この時代にこそ必要とされる、心を激しく揺り動かす、痛烈な衝撃作誕生。映画『正欲』は、11月10日(金)より全国ロードショー。