1987年に出版され、第1回山本周五郎賞を受賞、日本を代表する名脚本家/作家・山田太一作の長編小説「異人たちとの夏」(新潮社刊)を、『荒野にて』(17)、『さざなみ』(15)など数々の賞に輝き、世界で絶賛された作品を送り続ける監督/脚本家アンドリュー・ヘイの手により再映画化した『異人たち(原題:All Of Us Strangers)』が、2024年春に日本公開が決定、ティザービジュアルが解禁となった。
山田太一の傑作小説を映画化
アメリカ「テルライド映画祭」では、世界初お披露目となるワールドプレミア上映が8月31日(現地時間)に行われ、「まさに傑作(TheWrap)」「(アンドリュー・)スコットと(ポール・)メスカルのセクシャルな化学反応(The Hollywood Reporter)」「時代を超えた、魂を揺さぶる愛の讃歌(IndieWire)」といった絶賛の声に溢れ、米レビューサイト「RottenTomatoes」でも【94% fresh】(17 reviews・9/13現在)を記録、「テルライド映画祭で最も成功した映画」「本年度アカデミー賞に絡むこと間違いなし」と早くも“傑作”の声を確かなものにしている。
2003年には英訳され海外でも刊行された原作「異人たちとの夏」は、1988年に大林宣彦監督の手によって、風間杜夫、名取優子、片岡鶴太郎、秋吉久美子の出演で映画化され、大ヒットを記録。時代を超え、今なお、多くの人々の心に残り、感動を与えるこの傑作小説を、名匠アンドリュー・ヘイ監督が見事にアレンジした最新作『異人たち』は、山田太一のオリジナリティ溢れたストーリーに、ヘイ監督ならではの感性あふれる脚色と演出が加えられ、現代のイギリスを舞台とした英語作品として奇跡の再映画化が実現した。
出演には、アンドリュー・スコット(『1917 命をかけた伝令』『007:スペクター』)、ポール・メスカル(『ロスト・ドーター』)、ジェイミー・ベル(『リトル・ダンサー』『ロケットマン』)、クレア・フォイ(『ファースト・マン』『ウーマン・トーキング 私たちの選択』)らイギリス・アイルランドが誇る名優たちが名を連ね、繊細かつリアリティに溢れ、胸を打つ切なさをたたえた演技で観るものを魅了する。
都市に佇む孤独な光と謎めいたシルエットが印象的なティザービジュアル
大都市のタワーマンションに住む孤独な住人を照らす光と、謎めいたシルエットが美しいティザービジュアルとなっており、現実と夢の間、現在と過去のグラデーションを映し出すかのような儚く幻想的な仕上がりに。イギリスを舞台に、ヘイ監督が新たに蘇らせた、日本を代表する脚本家・作家である山田太一が生み出した世界がどのようにスクリーンに描かれるのか、これから起こる物語に期待が膨らむ。
『異人たち』は2024年春、日本公開