2018年に49歳の若さで急逝した天才ジャズ・トランペッター、ロイ・ハーグローヴのドキュメンタリー『ロイ・ハーグローヴ 人生最期の音楽の旅』が、11月17日(金)より日本劇場初上映される。
ロイ・ハーグローヴ人生最期の夏に密着
ロイ・ハーグローヴは、1969年テキサス州ウェーコ生まれ、2018年11月2日ニューヨークで死去。10代でプロ・デビューし、ジャズの伝統を受け継ぐ正統派かつエネルギッシュなプレイで、瞬く間にシーンの寵児となったトランペット奏者だ。若くしてソニー・ロリンズ、ハービー・ハンコックなどの巨匠に起用される一方、自身のバンド「ロイ・ハーグローヴ・クインテット」を率いて活躍。さらに、エリカ・バドゥ、ディアンジェロ、クエストラヴ、モス・デフ(ヤシーン・ベイ)など、同世代のR&B/ヒップ・ホップのアーティストと交流し、“ネオソウル”と呼ばれた新しいブラック・ミュージックの潮流の創出に貢献した。
そして、プロジェクト「RHファクター」では、ジャズとR&B/ヒップ・ホップを本格的に繋ぐ先駆者となり、ロバート・グラスパーに連なる現代ジャズ・シーンの礎を築いた。華やかなキャリアの一方、その生涯は病と隣り合わせで、晩年は腎障害により透析治療を受けながらの活動だった。
命が燃え尽きる間際まで、彼はトランペットを吹きつづけた
本作は、人生最期となった2018年夏のヨーロッパ・ツアーに密着。体調が万全でない中、ステージで命を燃やすようにトランペットを演奏する壮絶な姿が克明に描かれている。また、ロイ自身の口からだけでなく、彼と親しかった数々の音楽仲間たちの貴重な証言が綴られる。49歳で急逝した天才トランペッターが、命の限りに音楽に情熱を注ぐ姿をとらえた、心震わす傑作ドキュメンタリーだ。
『ロイ・ハーグローヴ 人生最期の音楽の旅』は11月17日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国順次ロードショー