アメリカ歴史上で最も影響力を持った政治家の一人、ジョン・F・ケネディ大統領の衝撃的な暗殺事件を描いた映画『JFK』(91)。この作品を監督した巨匠オリヴァー・ストーンが、事件からちょうど60年経った今、新たに明かされた証拠と調査に基づく独自の視点から暗殺事件の陰謀に迫るドキュメンタリー『JFK/新証言 知られざる陰謀【劇場版】(原題:JFK Revisited: Through the Looking Glass)』が、11月17日(金)より全国公開される。このたび、ポスタービジュアルと最新映像を含む特報映像が初解禁となった。
最後の謎をあなたは目撃する——
世界の歴史でも最大の“ミステリー”のひとつ、「ケネディ暗殺事件」。その後、数々の謎、陰謀論が都市伝説的に広がり続け、28年後の1991年、この事件の謎にまっすぐに向き合った映画がオリヴァー・ストーン監督の『JFK』である。『プラトーン』(86)でアカデミー賞作品賞・監督賞を受賞し、その後も『ウォール街』(87)、『7月4日に生まれて』(89)と、骨太なテーマとエンタテインメントを融合させる傑作を送り続けてきたオリヴァー・ストーンが、綿密な調査に基づく独自の視点から、ケネディ暗殺の真相に迫った『JFK』は、そのセンセーショナルな内容から世界的に大ヒットを記録し、日本でも1992年に公開され洋画作品の配給収入(※当時)で4位を記録。同作は、アカデミー賞8部門にノミネートされ、2部門(撮影賞、編集賞)で受賞を果たし、日本でもケネディ大統領の「JFK」という呼称が定着した。
映画『JFK』公開後の1992年、新たな法案が可決し、数百万ページにおよぶ文書が新たに機密解除されるなど、ケネディ暗殺事件は研究者や民間コミュニティによって新たな調査が活気を帯びるものの、メディアによるケネディの死の“神聖化”の動きもあり、結局のところ真実はわからないまま年月は過ぎていく。
その停滞する動きに不満を募らせていたオリヴァー・ストーン、そして『ワールド・トレード・センター』(06)、『スノーデン』(16)で彼と組んだプロデューサーのロブ・ウィルソンが、満を持して完成させたのが、このドキュメンタリーである。本作は、新たに解禁された何百万ページにおよぶ機密解除文書の中から“真実”と思われる重要な発見を白日の下に晒し、主要メディアが無視し続けてきた陰謀の真相をあぶり出す。長期間に渡る調査と、事件の目撃者をはじめとする関係者のインタビューの中から浮かび上がる“新たな証拠”=「新証言」を深く掘り下げ丁寧に紐解きながら、この暗殺事件がいまだ現代にも大きな影響を与え続けている歴史的な大事件であったことを、今を生きる私たちに改めて知らしめることになる衝撃のドキュメンタリーだ。
この作品が上映されて、とても嬉しい。私のオリジナル作品が存在し、そして今このドキュメンタリーが存在する。
この作品は、大統領の殺害を組織的に行い、逃げ果せた権力者たちを捕らえるために最も近づけた作品だ。JFK暗殺陰謀説は、真実である。
(オリヴァー・ストーン)