ベン・キングズレー×エズラ・ミラー×『アメリカン・サイコ』監督
ダリに扮するのは、アカデミー賞に4度ノミネートされ、『ガンジー』でオスカーを手にしたベン・キングズレー。誰も真似できないアイデアにあふれた偉大な画家、人々を煽るエンターテイナーにしてパフォーマー、傷つきやすい心、老いと死への恐怖など、いくつもの顔を持つ万華鏡のようなダリを演じきった。
そんなダリの妻で激しい気性を持つガラには、『ローザ・ルクセンブルグ』でカンヌ国際映画祭女優賞を受賞したバルバラ・スコヴァ。ダリの保護者かつ支配者となり、実質的なマネージャーでもありながら、残酷だが実は繊細な人物として表現している。ダリのアシスタントとなるジェームスには、本作が長編映画デビュー作となるクリストファー・ブライニーが扮する。
そして若き日のダリを演じるのは、『ファンタスティック・ビースト』シリーズや『ザ・フラッシュ』のエズラ・ミラー。実力派俳優たちをまとめる監督は、名作『アメリカン・サイコ』(2000年)のメアリー・ハロンだ。
世代の異なる同じダリを演じた貴重な共演シーン解禁
このたび解禁となった本編映像は、世代の異なる同じダリ役を演じたオスカー俳優のベン・キングズレーと、唯一無二の存在感を放つエズラ・ミラーの貴重な共演シーン。若き日のダリ(エズラ)と、同じ空間で自身の過去を振り返る現在のダリ(ベン)がジェームス(クリストファー)に、「描きかけの風景画が、ある壮大なアイデアと結びついた」と、彼の代表作となる作品の誕生秘話を明かすシーンから始まる。
カメラが切り替わり、食卓につくダリがテーブルに置いてあるカマンベールチーズに目をやると、彼にはそれがどんどん溶けていくように見えた。そしておもむろに壁をみると、そこには時計が現れ、大きくなったかと思うと次第にグニャリと歪んでいるように見えた。それらにインスピレーションを受け、代表作<記憶の固執>が完成。作品を目にした妻のガラは、「この絵は一度見たら忘れられない」と、感激した様子をみせる。
ダリの世界観が見事に表現された本作について、ベン・キングズレーは「監督のキャスティングが実に的確だった。さらには役者が起こす化学反応に鋭い感覚を持っている。個々のエネルギーを活かすために異なる要素を絶妙に混ぜるんだ。彼女には感服するよ」とコメント。名優キングズレーと注目俳優のエズラが共に〈ダリ〉役を演じた本作は、芸術の秋にぴったりの一作と言えるだろう。
『ウェルカム トゥ ダリ』は2023年9月1日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国公開
『ウェルカム トゥ ダリ』
1985年、20世紀を代表する偉大な芸術家<サルバドール・ダリ〉が火事で重傷を負ったニュースを見たジェームスは、彼と過ごした奇想天外な日々を思い出していた。1974年ニューヨーク。画廊で働き始めたジェームスは、憧れの芸術家の〈ダリ〉と対面。そこで見たのは圧倒的なカリスマ性を放つ〈ダリ〉と、彼に負けないオーラに包まれた妻・ガラだった。2人に気に入られ、〈ダリ〉のアシスタントを務めることになったジェームスは、奇想天外なダリ・ランドの住人となり有頂天。そしてジェームスは画廊をクビになった後もそばで働き続け、さらに不思議で危うい〈ダリ・ランド〉の世界へと足を踏み入れていく。
監督:メアリー・ハロン 脚本:ジョン・C・ウォルシュ
出演:ベン・キングズレー バルバラ・スコヴァ クリストファー・ブライニー ルパート・グレイヴス アレクサンダー・ベイヤー アンドレア・ペジック with スキ・ウォーターハウス and エズラ・ミラー
制作年: | 2022 |
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2023年9月1日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国公開