世界一過酷な夢への挑戦
前代未聞のプロジェクトに挑んだ男たちがいた。ゲームのトッププレイヤーをプロレーサーに育成するプロジェクト「GTアカデミー」。プレイヤーの才能と可能性を信じてアカデミーを立ち上げたひとりの男、ゲーマーなんかが通用する甘い世界ではないと思いながらも指導を引き受ける元レーサー、そして幼い頃からレーサーになることを夢見るゲームプレイヤー。この無謀とも思われる夢に向かって突き進んでいった者たちの<奇跡の実話>として話題の本作。8月25日(現地時間)に全米3,856館で公開されると、興行収入1,740万ドル(約25億円)を稼ぎ全米オープニングNo.1の大ヒットスタートとなった。(プレビュー興行含む)なお、8月27日は全米の多くの劇場で4ドルで映画を鑑賞することができる「ナショナル・シネマ・デー」だった。(※8/29付Box Office Mojo調べ/1ドル=146.4円換算)
米レビューサイト「Rotten Tomatoes」のAudience Score(観客スコア)では【98%】、観客の出口調査「CinemaScore」でも【A】という評価を獲得している。(※8/29時点)さらに、映画批評家からも熱のこもったレビューコメントが続々到着。
★これが実話だという衝撃から立ち直れない!(Anna Cordaiy / TODAY(AUSTRALIA))
★夢を諦めるな。と奮い立たされる!(Robert Littal / BLACK SPORTS ONLINE)
★レーサー版『ロッキー』だ!(CINEMABLEND)
★ぶっちぎりのレーシング・パフォーマンス!(Katie Doll / CBR)
★最も激しく、エキサイティングなレースシーン!(Rory Cashin / JOE.IE (IRELAND))
★素晴らしい。本物だ!(Drew Taylor / THE WRAP)
全てがリアル!衝撃映像満載の撮影舞台裏
映像では、ニール・ブロムカンプ監督(『第9地区』『チャッピー』)が、こだわり抜いた撮影の舞台裏について明かしてくれた。監督は元々車好きで、劇中にも登場する「NISSAN GT-R」を個人的にも所有していたと明かし、本作を監督できることは喜びだと語る。そして奇跡の実話を基にした本作を、壮大だが現実味のある物語として届けたかったとし、熱量を持って撮影に挑んだ。
「今作では、全てがリアルです。車を運転している場面でも役者たちが、本来出すべきスピードにかなり近い速度でコースを走っているんです」とブロムカンプ監督は明かす。リアルな映画にするために、撮影には本物のレーシングカーが使用され、スロバキアのスロバキア・リング、ドバイ・オートドローム、ドイツのニュルブルクリンク、オーストリアのレッドブル・リンク、ハンガリーのハンガロリンクという本物のサーキットで、GTアカデミーとル・マン24時間レースのシーンの撮影が行われた。しかし、観客に映画の没入感や最大限の臨場感を味わってもらうには「本物の車とサーキットを揃えただけでは不十分で、雰囲気もリアルにしなければならない」と考えた監督。そこで様々なカメラを使い分けることにより独自撮影の方法を構築し実現していった。
まずは、コックピットの内側と外側から撮影をし、普段観客が見ることのできない窓ガラスを打つ微粒子や光の反射などを逃すことなく撮影した。監督は「高速で追いかける車のフロントの低い位置にあるリモートヘッドのカメラを使い、地面から数センチの所から外側を撮ることで、競り合う車同士のスピード感が非常によく伝わる映像が撮れる」と話す。また緊迫感あふれるパワフルなレースを撮影するため、ドローン・レーシングで使用されるFPVドローンと、カーレースのTV中継などでも使用されるシネマティック・ドローンが導入された。それによりリアルにこだわりながら、観客が今まで見たことのない、猛スピードで走る車を見せることに成功している。
ハイスピードのアクションを見せることを重視する一方で、レーサーたちが経験する極限の精神状態も捉えたいと考えた監督は、俳優たちに焦点を当てる撮影も敢行。「レーサー達は“レースは自分との闘いだ”と言い、自らの限界を試し、疲労の壁を超えることで車と一体となる」と言う、実際のレーサーの体験を基にその感覚を再現するため、車内のスペースにカメラを置き、過酷な状況下で戦うレーサーたちの表情をよりリアルに捉えた。
高い撮影技術を駆使し、よりリアルな映像体験を観客に見せるため、とことん実写にこだわった本作。映像の臨場感や没入感ももちろんだが、ゲームのトッププレイヤーからレーサーになるという不可能な戦いに挑んだヤン・マーデンボローの奇跡の<実話>は、どんな映像体験よりもリアルにドラマチックで胸を熱くするだろう。
『グランツーリスモ』は9月15日(金)より全国公開