『シャークネード』シリーズ全作出演の隠れキャラ「ペチュニア」とは?
エンドクレジットに「her self(彼女自身)」として毎作クレジットされているのは、“ペチュニア”ちゃんことオポッサムの剥製。棚や店先などに置かれているだけなので、登場はチラっと一瞬なのですが、見つけると嬉しい隠れキャラ的な存在です。最終作では、オープニングのアニメにまで登場しています。
Left late last night with the #comiccon exclusive trailer of #thelastsharknado. #petunia and the dolls won’t be there but they approve. Check out our panel tomorrow July 20 at 7 pm in Room 6BCF. We even have an exclusive clip as well. #sharknado pic.twitter.com/K6SFch2Yn3
— Anthony C. Ferrante 🦈🌪️ (@acferrante) July 20, 2018
キャストとして毎作クレジットされているのは、主人公フィンとエイプリル、そしてこのペチュニアぐらい……。きっと現場でもスタッフにかわいがられていたことでしょう。このペチュニアのキャラクターは本国アメリカではそれほど注目されなかったようで、日本での取り上げられぶりにフェランテ監督も喜びのコメントをツイッター上で発表してくれています。
Thank you for watching Japanese fans. Mad love. You have made #Petunia the meme she deserves to be! #Sharknado https://t.co/FTU4Dm2rLD
— Anthony C. Ferrante 🦈🌪️ (@acferrante) June 24, 2023
もうお腹いっぱい?『シャークネード』は小ネタもスゴい!
ここまでで充分お腹いっぱい……という方もいらっしゃるかと思いますが、ぜひデザート的な別腹情報も。遊び心にあふれたスタッフたちがこっそり忍ばせている小道具や、偶然入り込んでしまった映像などに気づくと、さらに楽しさが広がります。
各作に必ず登場するのは、<SANTA MIRA>という名称。ポスターや航空会社の名前などに意図的に使われています。SANTA MIRAとは『SF/ボディスナッチャー』(1978年)や『ハロウィン Ⅲ』(1982年)などのスリラー/ホラー作品で使われる定番の架空の町の名称で、本シリーズ……というよりアンソニー・C・フェランテ監督作品には、お約束のようにどこかに仕込まれています。そして『シャークネード ワールド・タイフーン』以降は、ジョン・ランディス監督作品のお約束ワード「SEE YOU NEXT WEDNESDAY」も、看板やポスターなどに紛れ込ませています。
Halloween 3 (1982) ~ Ellie & Dr Dan Challis pass "Welcome to Santa Mira" sign.
— John Watches Horror (@Y2John84) July 21, 2020
Filming Location: Eel River Dr. and Copenhagen Rd. Loleta, Ca. 95551. USA
🎃🍀#horror #horrorTrek pic.twitter.com/XkWYoRTByu
ちなみに、『シャークネード エクストリーム・ミッション』に登場する対サメ改装車<ビースト>の車内にあるナンバープレートが、『ジョーズ』のサメが吐き出すナンバープレートと同じものと気付いた方は多いでしょう。なお、もう一つあるナンバープレートは、フィン役のアイアン・ジーリングの代表作『ビバリーヒルズ高校白書』で彼がスティーブ役を演じていた際に乗っていた、コルベットのナンバープレートなのです。
In the animated film Shark Tales, Lenny temporarily eats Angie and then regurgitates her. He also regurgitates a license plate, the same license plate number from Jaws (1975), which the tiger shark had consumed when found by Matt Hooper and Police Chief Martin Brody. pic.twitter.com/sJ973lhKJq
— Horror4Kids (@horror4kids) January 31, 2021
さらに、意図していない偶然が面白さを呼んでしまったシーンもあります。
『シャークネード』では、途中で日本で撮影された資料映像と思われる「パークゴル(フ)」の看板の映像が挟み込まれ、『シャークネード ワールド・タイフーン』でフィンとエイプリルが歩くオーストラリア設定のシーンでは、日本で撮影された映像が使われており、「駐車場」と日本語で書かれた看板が確認できてしまうのです。
『シャークネード4』のカンザスのシーンで登場する赤いクラシックカー(こちらが映画『クリスティーン』で使用された実車)の走行シーンは、実際にはカンザスではなくカリフォルニアで撮影されたため、道路には“カンザスに生えていそうな木”をヤシの木にCGで被せるように描かれているのが確認できてしまいます。
また、スタッフの数多くもキャストとして参加しています。フェランテ監督などは、あるときは地下鉄の歌手、またあるときはNASAの管制官、そしてまたあるときはカメラマン……と、各作に6変化して登場。脚本家のサンダー・レヴィンも、パーティー会場にいる記者(役名のベンチリーは『ジョーズ』の原作者に由来)などとして、またアサイラム代表の一人であるデヴィッド・マイケル・ラットは、地下鉄で逃げまどう乗客としてアサイラムのロゴ入りキャップをかぶって激走しています。
小ネタについては私も随分と発見はしましたが、ひょっとしたらまだ見つかっていないものもきっとあるハズ……と思いながら観ています。そんな意外なシーンも気付いてしまうとネタに……いや、きっと喜びに変わると思うのです
Yes, I doubled the #Pope in #Italy and doubled #Fabio Plus @IanZiering @TaraReid had to kiss my hand. #Sharknado5 @SYFY #HolyChainsaw pic.twitter.com/99OZRdudKd
— Anthony C. Ferrante 🦈🌪️ (@acferrante) August 7, 2017