『バック・トゥ・ザ・フューチャー』あらすじ
主役はマイケル・J・フォックス演じる17歳の高校生マーティ・マクフライ。彼はカリフォルニアのヒル・バレーという町で、父ジョージ、母ロレイン、兄デイヴ、姉リンダと暮らしている。1985年10月、親友のドクこと発明家エメット・ブラウン博士から呼び出され、タイム・マシンの実験に立ち会うことになる。タイム・マシンとはプルトニウムのパワーで走るスポーツ車デロリアンだった。
ところが実験中に、ドクにプルトニウムを騙し取られたリビアの過激派が現れ、ドクは撃たれて倒れ、マーティはデロリアンに乗って逃げ出し、30年前のヒル・バレーへタイム・スリップ。そこで高校生だった両親に出会い、不良のビフをやっつけ、未来を修復する、というのが記念すべき第1作のあらすじだ。
映画の大ヒットで続編が作られることになり、新たにタイム・パラドックスをテーマに『パラドックス』という脚本が書かれたものの、全部で4時間近い長編になったため、前後編に分けて公開することになった。それが『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』と『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』である。
“直後スタート”の前後編的『PART2&3』
『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』の始まりは第1作が終わった時点。マーティの前に空を飛ぶように改造されたデロリアンに乗ってドクが現れ、30年後の未来でマーティの息子が不祥事を起こすのを防ぎに行くことになる。成り行きでガールフレンドのジェニファーを連れ、2015年へ。マーティは息子ジュニアに化けてビフの孫グリフの誘いを断り、一見落着。
だが、その間にマーティとドクの会話を盗み聞きしていた老ビフが、デロリアンを盗んでスポーツ年鑑を1955年の自分に渡したことから、時の流れがまったく変わってしまう。マーティは再び1955年に戻り、少し前にタイム・スリップした自分に鉢合わせしないように、ビフからスポーツ年鑑を取り戻そうとするが……。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』は、雷が落ちてドクがデロリアンごと消えた『PART2』のラストから始まる。呆然とするマーティにドクの手紙が届く。ドクは死んだのではなく1885年にタイム・スリップしたのだった。手紙にはドクが洞窟にデロリアンを隠したので、それを1955年の自分に直してもらい、1985年に帰れと書かれていた。
しかし、古い新聞記事でドクが手紙を書いた後に殺されたと知ったマーティは、ドクを救うために西部開拓時代のヒル・バレーへ。そこで「クリント・イーストウッド」と名乗って、ビフの曾祖父のならず者“マッドドッグ”と対決する。