マルチバースの先駆けだった『スパイダーバース』
2018年(日本は2019年)に公開されるや“最高のスパイダーマン映画”と評され、アカデミー賞のアニメ部門も制した『スパイダーマン:スパイダーバース』(以下『スパイダーバース』)の待望の続編、それが『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』(以下『アクロス』)です。
前作が傑作ゆえ、それを超えるというのは相当ハードルが高いと思いましたが、難なくそれをクリア! アクションもストーリーも素晴らしいアメイジングな作品となっています。
“スパイダーバース”とは、昨今アメコミ映画で人気の設定であるマルチバースをスパイダーマン起点にした言い方。つまり各バース毎に、その世界なりのスパイダーマン、ないしそれに準じるキャラがいるという捉え方です。
このマルチバースというアイデアを本格的にアメコミ映画に持ち込んだのは、『スパイダーバース』が初めてでしょう。というのも、2018年のマーベル・シネマティック・ユニバース映画は『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』、DCも『アクアマン』でしたから。つまり、昨今のマルチバース物の先駆けだったのです。
『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』
“救うのは、愛する人か、世界か――。”
かつてのスパイダーマンたちが受け入れてきた哀しき定め。
今初めて、その<運命>に抗うひとりのスパイダーマンが現れる。
ピーター・パーカー亡きあと、スパイダーマンを継承した高校生マイルス。共に戦ったグウェンと再会した彼は、様々なバースから選び抜かれたスパイダーマンたちが集う、マルチバースの中心へと辿り着く。
そこでマイルスが目にした未来。それは、愛する人と世界を同時には救えないという、かつてのスパイダーマンたちが受け入れてきた<哀しき定め>だった。
それでも両方を守り抜くと固く誓ったマイルスだが、その大きな決断が、やがてマルチバース全体を揺るがす最大の危機を引き起こす…。
監督:ホアキン・ドス・サントス
ケンプ・パワーズ
ジャスティン・K・トンプソン
脚本:フィル・ロード&クリストファー・ミラー
デヴィッド・キャラハム
声の出演:シャメイク・ムーア ヘイリー・スタインフェルド ジェイク・ジョンソン
イッサ・レイ ジェイソン・シュワルツマン ブライアン・タイリー・ヘンリー
ルナ・ローレン・ベレス ヨーマ・タコンヌ オスカー・アイザック
声の出演(日本語吹替版):小野賢章 悠木碧 宮野真守 関智一
制作年: | 2023 |
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2023年6月16日(金)より全国公開