巨匠シド・ミードの原画を間近でガン見できるチャンス!
多くのクリエイター/作品に影響を与え続ける“ビジュアル・フューチャリスト”ことインダストリアル・デザイナーのシド・ミードが、日本では実に34年ぶりとなる大回顧展を開催する。
自薦作品群「PROGRESSIONS」に始まり、映画美術で優れた成果を上げた『スター・トレック』や『ブレードランナー』といった「The Movie Art Of Syd Mead」、そして『∀ガンダム』『YAMATO 2520』に代表される日本との関わりをまとめた「TYO SPECIAL」、さらに本展のキュレーターを務める松井博司のコレクション「Memories Of The Future: Matsui Collection」の4つの切り口からなる、150点以上を展示! しかも作品の大半が原画で構成され、世界初公開作品も多数展示されるという、まさに大回顧展と呼ぶにふさわしい内容だ。
開催に先駆けて行われた内覧会では、同展の実行委員長・植田益朗氏、プロデューサー・渡辺繁氏、キュレーター・松井博司氏によるトークショーも開催。個展開催に至った経緯や、日本企業などからの依頼で手がけた作品の数々、今回の展示がいかに奇跡的なものか、そして同規模の展示はラストチャンスになる可能性など、かなり濃厚かつ貴重なお話を聞くことができた。
日本では『∀ガンダム』世代が最も若いファンになるのかもしれないが、とにかくジャンル問わず“アート”に興味のある幅広い層の人々に観てもらいたい。現代に生きる我々が思い描く“未来像”がすべて詰まった、ミードの記念碑的個展と言えるだろう。
なお、『∀ガンダム』の主人公ロランの声優を務めた朴璐美が会場で貸し出される音声ガイドを担当しているので、こちらもお聴き逃しなく。
「シド・ミード展 PROGRESSIONS TYO 2019」は2019年4月27日(土)から5月19日(日)まで アーツ千代田3331にて開催