そもそもコミコンってなに?
11月30日(金)から12月2日(日)まで、いよいよ「東京コミコン2018」が幕張メッセで開催されます!
コミコンとは<コミック・コンベンション>の意味。もともとはアメリカでアメリカン・コミック(アメコミ)の出版社・クリエーター・ショップ等の流通・ファンの交流の場として始まったお祭りイベントですが、アメコミが映画やドラマ、ゲーム、グッズなどポップカルチャーの中心になり、また『スター・ウォーズ』や『ロード・オブ・ザ・リング』等アメコミ・ファンに近いターゲット層を抱えているコンテンツも増えてくると、そういったものもコミコンの中に取り入れられるようになり、いまやポップ・カルチャーの祭典として注目されるようになりました。特に毎夏、アメリカの西海岸で開催される「サンディエゴ・コミコン」は、ここで大手アメコミ映画やドラマ等の発表も行われるようになり、エンタメ業界が無視できないイベントになっています。
こうしたコミコンの楽しさを日本でも、ということで始まったのが「東京コミコン」です。第1回は2016年のことでした。当初は「海外のコミコンの真似をする」みたいに思われがちでしたが、これが大違い。そのスケールや内容の濃さ、楽しさは海外のコミコンに負けていません。“日本でもコミコンをやろう”というより“海外のコミコンの楽しさを日本でも味わえるようにしよう”という狙いからか、このイベントが特に力を入れているのが海外からセレブ・ゲストを呼んでのサイン会や撮影会。映画のPRでスター等が来日することはよくありますが、この「東京コミコン」はファンが直接、そして間近に会うことができるわけです。
超豪華なゲストたちに会える!
今年の顔ぶれも豪華で、マーベル・シネマティック・ユニバースのロキ役で大ブレイクのトム・ヒドルストン、同じくホークアイ役で大人気のジェレミー・レナーとアベンジャーズ系がやってくる! 一方、ジャスティス・リーグもこれに負けじ(?)と、フラッシュを演じたエズラ・ミラーが登場! エズラ・ミラーはハリー・ポッターの流れをくむ『ファンタスティック・ビースト』に出演していますが、本家ハリー・ポッターから世界一人気の双子といっても過言ではない、フレッド・ウィーズリー、ジョージ・ウィーズリーを演じたフェルプス兄弟もやってきます。アメコミ映画やハリポタのスターというのは、いまの若者に人気の海外キャラです。
そして、40代以上の洋画オタクにとってはもう鼻血もののすごい方がやってきます! 日本公開30周年を記念して、あの『ロボコップ』のピーター・ウェラーも来日! それを記念して『ロボコップ』の特別上映会も実施! まさに幕張メッセがハリウッド状態になるわけですが、ここに「待った!」をかけるかのように、これまたすごいセレブがインドから見参します! 日本でも熱狂的なファンを持つインド映画『バーフバリ』から、強烈な主人公のライバルにして本作のスーパーヴィラン、バラーラデーヴァ役のラーナー・ダッグバーティも「東京コミコン」のステージに立つのです!
こうしたセレブたちは原則、サイン会や撮影会のゲストなので会える人数はある程度限られますが、ステージに登壇したり、また人によっては会場内を歩き回ったり、会場の屋台で鍋とか食べたりしてくれるので、会うチャンスもあり。
そう、コミコンのいいところは、こうしたセレブたちが自分たちに近い場所にいてくれるところ。もともとコミコン自体がファンとクリエーターたちの交流の場として始まったから、そのDNAがあるわけですね。そういう意味で、セレブは皆さんと同じ“参加者”なのです。
ロキとホークアイ、ロボコップ、ホグワーツの生徒、バーフバリのライバルと同じ空間にいられる幸せを味わってください!
文:杉山すぴ豊