ゾンビ映画で幕開け!今年もカンヌ映画祭から目が離せない
第72回カンヌ映画祭の全貌が徐々に明らかになってきた。毎年、デザインが秀逸なカンヌ映画祭のポスターだが、今年は3月29日に惜しまれつつ90歳で逝去した女性映画監督の先駆者アニエス・ヴァルダ だ。この写真は、長編デビュー作『ラ・ポワント・クールト』(1955年)撮影時もので、ここ何年か女性の活躍が目立つカンヌ映画祭らしいデザインとなった。昨年は、ケイト・ブランシェットが務めたコンペティション部門審査委員長を、今年は第59回に『バベル』で監督賞を受賞したアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥが担う。そして、『太陽がいっぱい』(1960年)などで知られるフランスの名優アラン・ドロンに、映画界への長年の功績を称え名誉パルム・ドールが授与されことも発表された。
また、今回の開会式後に上映されるオープニング作品は、先日発表があった通り、第58回に『ブロークン・フラワーズ』でグランプリを受賞したジム・ジャームッシュ監督、アダム・ドライバー、ビル・マーレイやセレーナ・ゴメスなど豪華キャストが出演するゾンビ映画『ザ・デッド・ドント・ダイ(原題)』が選ばれた。
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本日発表された出品作には、カンヌ映画祭の常連監督ケン・ローチ、ペドロ・アルモドバル、テレンス・マリック、ポン・ジュノ、グザヴィエ・ドランなどが選ばれた。そして、話題を呼びそうなのが『ボヘミアン・ラプソディ』デクスター・フレッチャー監督、タロン・エジャトンがエルトン・ジョンを演じるミュージカル映画『ロケットマン(原題)』のプレミア上映。本作のプロデューサーを務めるエルトン・ジョンも5月16日に登場する予定で、今年のカンヌ映画祭を大いに盛り上げてくれそうな予感。
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出世作『ドライヴ』が第64回で監督賞を受賞したニコラス・ウィンディング・レフン監督の新作Amazonドラマ『To Old To Die Young – North Of Hollywood, West Of Hell(原題)』が特別上映作品に選ばれた。マイルズ・テラーが主演を務め、監督と親交の深いゲームデザイナーの小島秀夫も出演しているようだ。昨年は、配信系サービスの作品を閉め出し、論争となっただけに、Amazon製作作品が選ばれたのはサプライズ。
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そして、カンヌ映画祭でのお披露目が噂になっていた、ハリウッドの二大スター、レオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットが共演するクエンティン・タランティーノ監督最新作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』は、編集作業が遅れているようで本日は発表されなかった。果たして間に合うのか?間に合ってくれ!
例年通りであれば、この後も続々と出品作が発表されるはず。『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』をはじめ、日本作品などの追加発表があるか期待して待とう。
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第72回カンヌ映画祭授賞式
<日本オフィシャル・ブロードキャスター>CS映画専門チャンネル ムービープラスにて
2019年5月25日(土)カンヌ映画祭授賞式 日本独占生中継ほか、受賞作&関連作計6作品放送