まるでシナトラ!? SWINGするSHINGOを目撃!!
『香取慎吾 二〇二二年 四月特別公演 東京SNG』が東京・明治座にて2022年4月16日から公演中だ。“タキシードが似合うジャズ”をコンセプトにした香取のセカンド・アルバム「東京SNG」のナンバーを中心に、ビッグバンドを従えたラスベガスを彷彿とさせる華やかなショー。香取慎吾のエンターテイナーぶりを存分に味わえた。
幕が上がると、グラスを手にした香取慎吾のシルエットが浮かび上がる。聞こえてくるのは、スウィングのリズム。アルバムのタイトル曲である「東京SNG」で始まるショーは、まさにSHINGOがSWING。トロンボーンの村田陽一率いる11人のビックバンド、3名のコーラス、6名のダンサーという大編成と共に、タキシード姿で慎吾が歌って踊る姿には、圧倒的な華がある。
香取は2014年にミュージカル版「オーシャンズ11」に主演しているが、まさにその舞台、ラスベガスのショーという趣だ。映画『オーシャンと十一人の仲間』(1960年)の主役だった歌手フランク・シナトラやディーン・マーティンのショーは映像でしか観たことがないが、こんな粋なムードだったのかも、と妄想が膨らむ。ただし、シナトラやマーティン(いつもグラスを片手に歌っていたが、中身は紅茶だったそうだ。実際に酒が強かったシナトラと違いマーティンは苦手だったらしい)と違って、『東京SNG』の香取慎吾は踊りながら歌うのだから、その体力にも圧倒されてしまう。
また私が観た回では、ORIGINAL LOVEの田島貴男がサプライズで登場し、二人がコラボしたアルバム曲「HAPPY BBB」を披露。田島のギターとともに二人で歌うと、会場が一体感に包まれた。14日のゲネプロ(最終リハーサル)も取材したが、やはり観客が入ると違うグルーブが生まれる。声を出さず、手拍子だけでも全然違う。その華やかさに、ここが東京の下町だということを忘れてしまいそうになるが、香取自身が「歴史ある明治座で2022年を生きる香取慎吾を表現させていただく喜び。感謝です。音を楽しみ、一緒に最高の時間を作りましょう!」とコメントしているように、やっぱり東京のSHINGOのSWINGであり、GROOVEなのだ。
美空ひばりの「東京タワー」など、香取慎吾の東京愛もそこかしこに感じさせるショーだった。東京公演は2022年5月6日まで。
なお京都・京都劇場にて、「NAKAMA to KYOTO」と題して、稲垣吾郎のミュージカル・コメディ『恋のすべて』が2022年6月9日(木)から19日(日)まで、その後、6月24日から7月10日まで香取慎吾の『東京SNG』京都公演が行われる。『恋のすべて』もスウィングがテーマ。二人の“SNG”が楽しみだ。
■稲垣吾郎コメント
約四年ぶりの京都劇場で、再びお芝居ができる喜びと感謝の気持ちを大切に NAKAMA の皆様と素敵な時間を過ごしたいと思っています。『恋のすべて』in KYOTO いよいよ開幕です。■香取慎吾コメント
東京 明治座で今日から始まる
四月特別公演 東京SNGが
六月京都特別公演として
京都劇場を皆さまとJazzyに奏でます。
東京SNGの京都SNG
お楽しみに!!
文:石津文子
『香取慎吾 二〇二二年 四月特別公演 東京SNG』
日程:2022年4月16日(土)~5月6日(金)全22公演
会場:明治座
#明治座東京SNG
— 香取 慎吾 (@ktrsngofficial) April 26, 2022
4月26日10公演目
今日もShow!しました!
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