イヌ派スチャダラANI推薦
どうもアニです。
Netflixオリジナルシリーズ『ドッグ・ストーリー:あなたは一番の友達』を観ました。人とイヌのイロイロな形のつながりを描くドキュメンタリーシリーズ。いろんな国のいろんな人とイヌのつながりは観ていて面白かったし、イロイロと考えさせられることも多かったです。
というのも、自分もイヌを飼っていて、イヌ派かネコ派かと問われれば「今はイヌ派だと思う」と答えるでしょう。実家にいる頃はネコを飼っていたけど、それももう何十年も前の話。今はイヌと暮らしています。
そんなイヌ派の自分にとって、このドキュメンタリーはとても良かったです。
南米イヌ事情、戦場のイヌ、補助犬、ほろ苦いイヌエピソード満載
まずなんといっても、イヌって可愛いんですよね、文句なしに。人に懐くし、賢いし。この『ドッグ・ストーリー』にもいろんなイヌが出てくるのですが、大学のバスケットボールチームのマスコット犬とか、イタリアの小さな村の漁師の相棒犬とか、イラクで保護されて米国にやってきたイヌ等、いろんな境遇のイヌたち。
なかでも結構ビックリしたのは、中米とか南米にはまだまだ野犬が多いということ。日本じゃもうほぼ見かけないじゃないですか、野犬。たまにニュースで河原に捨てイヌが野生化して群れをなして問題になってるとか報じられるけど、中米コスタリカには約200万匹の野犬がいるらしいんですよ。
そこで自分の農場を野犬の保護施設にして、約1000匹の保護犬を放し飼いにしてる家族の話が出てくるんだけど、それとか凄い大変そうでした。維持費がとてつもなくかかるし、一応、里親探しもしてるんだけど全然見つからないし、他所で捨てられてるイヌを見つけたらほっとけないし。で、国の保健所的なところからはちゃんと育ててないと思われて、査察的なのも入っちゃう。
ブラジルでも野犬を保護してる神父のエピソードがあって、街の人々も協力して里親探しをするんだけど、なかなか大変そうです。ミサの時に神父が「里親になったら必ず天国に行けるでしょう」とか言って里親になることを勧めるんだけど、そこは生き物なんで簡単には引き取れないみたいで、里親がなかなか見つからなかったり。
イラクで保護したイヌを退役するのをきっかけに引き取って米国に連れて帰って暮らそうする軍人のエピソードも、いろんな人の協力でやっとの思いで米国に連れてきたものの、軍での暮らしが長くて共同生活から普通の暮らしに慣れるのに飼い主が苦労して、イヌの世話どころじゃなくなっちゃって、肝心のイヌもなかなか懐かない、という問題も出てきたりします。
他にもいろんな人とイヌが出てくるけど、ハッピーエンドじゃなくてちょっとほろ苦い感じのエピソードも、なんか余韻を残しますね。障がいを持つ子供のための補助犬を、調教する施設から提供してもらう家族のエピソードもあるのですが、家族がイヌを施設に引き取りに行くと、まずその場で12日間イヌとの接し方を学ばなきゃならない、と。しかも補助が必要な子供と絆を結ぶために、それ以外の家族が可愛がるのはダメと調教師に言われて、最初は家にイヌが来ると喜んでた妹がふてくされたり、イロイロと大変なことが起きたりします。
電気グルーヴがスタジオで脱糞!? イヌが巻き起こした珍事件
アメリカで開催されるコンテストに挑戦する日本のグルーマーを追うエピソードもあって、それにプラスして日本のイヌ事情も紹介されるんだけども、外国から見るとだいぶ特殊に映るみたいで、なんかちょっと不思議な感じがしました。
自分の飼ってるイヌとの暮らしは全くドラマチックじゃないから、こんなふうにドキュメンタリーとかになることもないだろうけど、大半の人とイヌとの暮らしなんてそんなもんなんだろうと思いながら、自分とイヌとの暮らしは続いていくのでしょう。
https://www.instagram.com/p/B-Q-6G0HWfP/
あとイヌの話といえば、昔ボーズが独身時代にイヌを飼ってて、レコーディングの時とかにもスタジオに連れてきてたんだけど、電気グルーヴとレコーディングしてる時に使ってたキューンソニー(当時)のアーティストが使うスタジオで、気づかないうちにボーズのイヌがスタジオの隅にウンコしてたらしくて。
その後に使ったPUFFYが、そのウンコを見つけて「ぎゃー! スタジオにウンコが!!」と騒ぎになって。前に使ってたやつ誰だ!? と調べたら電気グルーヴと判明して、「あいつらはトイレに行かずスタジオでウンコするのか!?」とレコード会社で問題になったとかならなかったとか。
「イヌのフンの始末は飼い主の責任です」 では、また。
https://www.instagram.com/p/ufXpfeI5Nj/
文:ANI(スチャダラパー)
『ドッグ・ストーリー: あなたは一番の友達』はNetflixで独占配信中