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20年ぶりの新生チャリエン! K・スチュワートほか アクションも衣装もキラキラ楽しい『チャーリーズ・エンジェル』

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ライター:#BANGER!!! 編集部
20年ぶりの新生チャリエン! K・スチュワートほか アクションも衣装もキラキラ楽しい『チャーリーズ・エンジェル』
『チャーリーズ・エンジェル』

あの『チャリエン』が20年を経てフレッシュにリブート!

あのエンジェルたちが20年の時を経てスクリーンに帰ってきた! いまをときめくフレッシュなキャストで生まれ変わった新『チャーリーズ・エンジェル』は、大ヒットを記録した過去シリーズ以上にクールでビューティー、エレガントかつキッチュ、そしてファニーかつパワフルな暴れっぷりが堪能できる、スカッと痛快なシスターフッド映画に仕上がっている。

『チャーリーズ・エンジェル』

最初のエンジェルたちは、1970~80年代にかけて日本でも放送され人気を博したドラマ「地上最強の美女たち!/チャーリーズ・エンジェル」(1976~1981年)で活躍。そしてキャメロン・ディアス、ドリュー・バリモア、ルーシー・リューがエンジェルを演じた映画版『チャーリーズ・エンジェル』(2000年)と『チャーリーズ・エンジェル/フルスロットル』(2003年)は、時代を反映した“MTVムービー”っぷりが楽しい快作だった(※レビュー記事はこちら)。いま観るとかなりブッ飛んでいるというか、非常にとっちらかった自由すぎるシリーズなのだが、ここ十数年の流行の変化によって逆にイケてる映画に発酵熟成。そもそも、この時代の空気感を気恥ずかしく感じてしまうのは当時に青春時代ど真ん中を過ごしたロスジェネ世代くらいかもしれないが。

https://www.instagram.com/p/B4mxd4HH4i9/

キャスティング完璧! 新エンジェルたちの掛け合いに思わず破顔

そして、まさか&待望の新作でエンジェルを演じるのは、クリステン・スチュワート、ナオミ・スコット、エラ・バリンスカ。すでにスター女優のクリステンに関しては言わずもがなかと思うが、『パワーレンジャー』(2017年)でピンク・レンジャーを演じ実写版『アラジン』(2019年)のジャスミン役で注目を集めたナオミ、そして本作を経てブレイク間違いなしと言われているスポーツ万能のエラという異なる個性を放つ3人が、サビーナ、エレーナ、ジェーンという性格も特技も、もちろん人種もセクシャリティーもバラバラな新エンジェルを好演していて、「ありがとう、本当にありがとう……!」と泣けてくるほどの神々しさだ。

『チャーリーズ・エンジェル』

そんなフレッシュな新『チャリエン』を実現してくれたのが、女優・監督・プロデューサーとして活躍するエリザベス・バンクス。本作でも出演・脚本・監督・製作を務めていて、これまで男性キャストが演じてきたエンジェルたちの上司的な役職“ボスレー”役でシリーズに新風を吹かせつつ、基本設定にも大胆な改変を加えることで単なるリブートではない新たな『チャリエン』を作り上げた。多様性を重視しながらも、要所で悪ノリ的なじゃれ合いギャグや、苦笑してしまうようなブラックジョークを盛り込んで観客を楽しませようとする展開は、コメディエンヌとしても活躍する彼女ならではと言えるだろう。

本作のあらすじは、ざっくりこんな感じ。あるベンチャー企業が画期的なエネルギーシステム“カリスト”を発明するも、開発者のエレーナが重大な欠陥があることを指摘。しかし、儲け優先の上層部は警告を無視してローンチに踏み切り、しかも裏では謎の組織との取り引きが進んでいた。エレーナから依頼を受けた国際機密企業チャーリー・タウンゼント社のボスレーは、エンジェル=変装の達人サビーナと元英特殊部隊のジェーンに調査を命じるが、敵は予想以上に手強かった。そのハッキングのスキルを買われ見習いエンジェルとなったエレーナを加え、より絆を深めた“新生チャーリーズ・エンジェル”が巨悪に挑む……! という、こうして書いているだけで泣きそうになるほどケレン味に満ちた、なんとも痛快なスパイ・アクションだ。

『チャーリーズ・エンジェル』

多様性の尊重とキラキラ楽しくカッコいい映像がキッズたちをエンパワメントする

基本的には『チャリエン』節が徹底されているので、シネフィルが腕を組んでしかめっ面で鑑賞するような作品ではないのだが、もし自分がプレ~ローティーン世代、特に女子だったら? と仮想すると、この明快さこそが重要なのだと思えてくる。華麗なアクションシーン、ギミックが楽しいスパイガジェット、よりどりみどりの着せ替え的コスチューム、性格の不一致もお互いの個性として認め合う心、同じミッションに挑む仲間としての絆……。シーンによってはGAPかベネトンのCMみたいにのっぺりベッタベタだったりするが、無限の可能性を持つキッズたちをエンパワメントするのに、ムダに意味深な暗~い映像なんて不要なのである。

『チャーリーズ・エンジェル 』

とにかくキラキラした瞬間の連続だけあってか、『チャリエン』公式インスタグラムにもエンジェルたちの画像が満載。どれも思わず「いいね!」したくなるものばかりなので、どさくさに紛れて紹介させていただきたい。

https://www.instagram.com/p/B25DQbnngp3/

また、アリアナ・グランデ、マイリー・サイラス、ラナ・デル・レイという音楽界のエンジェルたちによるテーマ曲「Don’t Call Me Angel」を含む、テン年代らしいブリッブリなチューン満載のサントラも超チェックだ。

旧映画シリーズへのオマージュや、エンディングでは豪華カメオが楽しい“エンジェル虎の穴”みたいな描写もあって、この先どんなキャストでも合流しやすいようになっているので、ぜひシリーズの継続を期待したいところだ。

『チャーリーズ・エンジェル』

『チャーリーズ・エンジェル』はCS映画専門チャンネル ムービープラスにて2021年10月放送

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『チャーリーズ・エンジェル』

国際機密企業チャーリー・タウンゼント社で特殊訓練を受けたエリート女性エージェント組織、通称“チャーリーズ・エンジェル”。彼女たちは世界各地に拠点を置き、平和を見守る天使=“エンジェル”として隠密に活動している。ある日、巨大テクノロジー企業に勤める天才プログラマーのエレーナは、自身が開発したプロダクト=新エネルギー源“カリスト”を会社が武器として軍事利用していることに気づき、エンジェルたちに調査を依頼。それがきっかけで、エレーナは命を狙われることに。“エンジェル”の司令塔ボスレーは、変装と潜入得意とするサビーナ、元MI6であらゆる武器を自在に操るジェーンと共に、エレーナを守りながら調査を開始。さらには彼女のハッキングスキルを高く評価し新たなエンジェルとしてスカウトする。新生チャーリーズ・エンジェルの誕生。ハンブルク、リオデジャネイロ、イスタンブール……それぞれの特技を最大限に活用し、調査を進める彼女たちは行く先々で立て続けに危機に直面する。タウンゼント社に内通者か――?

制作年: 2019
監督:
出演: