ビリー・アイリッシュは新世代のカート・コバーン!?
いま一番かっこいい女性がビリー・アイリッシュです。女性と言っても若干18歳、それなのに第62回グラミー賞の最優秀アルバム賞、最優秀レコード賞、最優秀楽曲賞、最優秀新人賞の主要4部門と最優秀ポップ・ボーカル・アルバム賞の計5部門を受賞。主要部門の独占は39年ぶり史上2度目、女性として初、史上最年少の記録となったのです。
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どんな女性かというと、いま街を歩いていると綺麗で可愛い女性たちがダボダボのジャージを穿いて歩いているのを見かけるようになったと思うけど、あのファッションを流行らせた1人が彼女です。
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昔、ブリトニー・スピアーズがセレブのパジャマみたいなピンクのジャージを流行らせたことがありましたが、そんな現象を起こしているのです。ブリーちゃんはヤンキーに多大な影響を与えましたが、ビリーは腐女子を支えるアイコンとなっているのです。LGBTQの琴線にも触れる、まさに“いま”のアイドル。マドンナというより、新しいカート・コバーンと言えるでしょう。
『007』シリーズ最新作のテーマソングをアカデミー賞で初披露か!?
そんな彼女が『007』シリーズ最新作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(2020年4月10日 日本公開)のテーマ・ソングに歴代最年少で大抜擢! 過去のテーマ・ソングを超える名曲を作れるのか、とっても注目しています。しかもアカデミー賞で初披露とのウワサも。日本時間2月10日(月)のアカデミー賞でのパフォーマンスが楽しみです。
今回、急遽映画音楽を巨匠ハンス・ジマーが担当することになり、現在家族のような関係を築いている元ザ・スミスのギターリスト、ジョニー・マーも参加するみたいで、U2が『ミッション:インポッシブル』(1996年)のテーマをやったように、ジョニーのギターで007のテーマ・ソングを弾かせるのか、ジョニーがどんな感じで参加しているのか、耳がダンボ状態になっております。
なので勝手に、これまでのテーマ・ソング以上の大ヒットとなるのか大予想したいと思います。そのために、久保憲司的『007』シリーズの主題歌ベスト5を発表します。
2012年にビルボードが『007』のベストテーマソング・トップ10を発表していますが、僕は5曲まで絞り込みました。ちなみにビルボードのはこちら。
1)デュラン・デュラン「美しき獲物たち2」
2)カーリー・サイモン「私を愛したスパイ」
3)ポール・マッカートニー&ウイングス「死ぬのは奴らだ」
4)シーナ・イーストン「ユア・アイズ・オンリー」
5)シャーリー・バッシー「ゴールドフィンガー」
6)マドンナ「ダイ・アナザー・デイ」
7)トム・ジョーンズ「サンダーボール」
8)リタ・クーリッジ「オール・タイム・ハイ」
9)ナンシー・シナトラ「007は二度死ぬ」
10)シャーリー・バッシー「ダイアモンドは永遠に」
それでは僕のを。この5曲は絶対に聴いた方がいいですよ。
第1位:シャーリー・バッシー「ゴールド・フィンガー」
『007/ゴールドフィンガー』(1964年)
古くってすいません。でもやっぱり、シャーリー・バッシーの「ゴールド・フィンガー、ヒイ・イズ・ザ・マン♪」というソウルな歌声とメロディがたまりません。シャーリー・バッシーの声は一番ジェームズ・ボンドに合っていたということで、『ゴールド・フィンガー』のほか『007/ダイヤモンドは永遠に』(1971年)『007/ムーンレイカー』(1979年)で3回も起用されてます。でも後の2曲は弱いかな。
第2位:アデル「スカイフォール」
『007 スカイフォール』(2012年)
この曲が落下していくボンドと共に始まった時は、鳥肌ものでした。ビリー・アイリッシュは、この曲を超えられるかどうかにかかってると思います。実は、こちらの方が「ゴールド・フィンガー」を超えているような気もするんですけど、「ゴールド・フィンガー」は子供の時からずっと聴いているのでこの曲をを2位にしました。
第3位:ポール・マッカートニー&ウィングス「死ぬのは奴らだ」
『007/死ぬのは奴らだ』(1973年)
天才ポールははずさないですよね。この大役を見事にこなした、いや、それ以上でしょう。ロック・オーケストラと言っていい抜群のアレンジ、でも『007』らしいソウルな感じもちゃんと取り入れていて、いま聴いてもさすがだなと思います。
第4位:カーリー・サイモン「私を愛したスパイ」
『007/私を愛したスパイ』(1977年)
この曲も忘れてはいけませんね、メロディの良さではアデルに勝っているかもしれませんが、4位にしてしまいました。
第5位:サム・スミス「ライティングス・オン・ザ・ウォール」
『007/スペクター』(2015年)
前作から、ちょっと弱い感じもしますが、近年の『007』のテーマ・ソングは切ない感じが上手くハマっているので、サム・スミスも見事に大役を務めました。ダニエル・クレイグが主演になってからの人選は間違いないですね。
ビリー・アイリッシュは、アデル、サム・スミスときた流れを超えられるのか! 切ない路線と言うことではばっちしの人選なんで期待はしているのですが、18歳にこの重荷はなかなかヘヴィですよね。いつも一緒に曲を作っているお兄ちゃんがついているから大丈夫なような気もしますが。
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グラミー賞での名言「ベッドルームで作曲している子供たちへ贈ります」のように、また若い子たちに夢と希望を与えるような、びっくりするような曲で僕たちを驚かせてくれるでしょう! アカデミー賞、どうなるんでしょうね!?
あっ、来日公演も楽しみですね(※2020年9月実施)。
文:久保憲司
『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』は2020年11月20日(金)より公開
『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』
ボンドは現役を退きジャマイカで穏やかな生活を満喫していた。しかし、CIA出身の旧友フィリックス・ライターが助けを求めてきたことで平穏な生活は突如終わってしまう。誘拐された科学者を救出するという任務は、想像以上に危険なもので、やがて、それは脅威をもたらす最新の技術を保有する黒幕を追うことになる。
制作年: | 2020 |
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監督: | |
出演: |
2020年11月20日(金)より公開