1月7日は何の日? 我らがニコラス・ケイジのお誕生日です!
おめでとうニコケイ兄貴!! ここのところ調子はどうですか? 変わらず元気にギャラを無駄遣いしてますか? 私たちはあなたの出演作が公開されるたびに、どんなに駄作の予感がしても劇場へ足を運び、いつもフルスイングなあなたの演技に勇気づけられてきました。もう四捨五入したら還暦ではありますが、「ニコケイどうでもいい映画出すぎ(笑)」なんてイジってくる連中の言うことは気にせず、これからも元気に映画に出続けてください!
ということで1月7日は、七草粥でも食べながらニコケイの56歳の誕生日を祝うべし! そこでオススメしたいのが、多くの人にとってはどうでもいい……もとい、意外とスルーしているかもしれないニコケイの隠れた名作2本、『マッド・ダディ』(2017年)と『ドライブ・アングリー』(2010年)が2020年1月6日夜~7日にかけてCS映画専門チャンネル ムービープラスにて放送される。
ニコケイの顔芸が炸裂! 狂ったパパママが我が子を襲う『マッド・ダディ』
本作でニコケイが演じるブレントは、一見とても平和な核家族の大黒柱。セルマ・ブレア演じる妻ケンダルは専業主婦だが、そろそろ働きに出たいと考えている。高校生の娘カーリーは彼氏とイチャイチャしたい年頃で親に反抗しがちで、10歳の息子ジョシュはまだまだやんちゃ盛り。そんなどこにでもいそうなフツーの家族が、世にも不思議な現象によってメチャクチャに崩壊していく様子を描いたのが『マッド・ダディ』だ。
冒頭から耳鳴りのような効果音で不穏さを演出するという分かりやすさで、これから良くないことが起こりますよ~という雰囲気をばしばし醸し出してくるのだが、なかなかニ狂ラス・ケイジ(にくるうらす・けいじ)は出てこない。ただしニコケイ家の他の家庭ではヤバい事態が発生しているようで、なんと何人もの親たちが我が子を殺害しているというニュースが目に入ってくる。
ケンダルの妹にいたっては、出産した直後にへその緒も切らないうちに赤ん坊を殺そうとするという狂いっぷりで、周囲はドン引きだ(そのカオスな状況にあえてロクセットの「愛のぬくもり」【※映画『プリティ・ウーマン』のテーマ曲】を使う性格の悪さ!)。
狂った親たちは完全にゾンビの体裁で描かれていて、本格的に感染が拡がる前にチラリと前兆が現れているところなんかもゾンビ映画まんま。しかも、全力でダッシュしてくるわ凶器を使うわで、正直ゾンビよりも数倍タチが悪い。肝心のニコケイたちも我が子を見るなり殺意全開で襲ってくるわけだが、どう考えても狂ったニコケイが見たかっただけだろうというニコケイの一人祭りが開催されるものだから、思わず一緒に叫びたくなる。
監督のブライアン・テイラーはジェイソン・ステイサム主演の傑作『アドレナリン』(2006年)やアメコミ大好きなニコケイの夢を叶えた『ゴーストライダー2』(2011年)を手掛けた人物。とにかくハイテンションな襲撃シーンは手持ちカメラが臨場感バツグン。あと、全く関係ないがサモ・ハン・キンポーもニコケイと同じく1月7日生まれである。
なお、『アクアマン』(2018年)のメラ役で本格ブレイクしたアンバー・ハードと曲者俳優ウィリアム・フィクトナーと共演した“この恨み晴らさでおくべきか”映画『ドライブ・アングリー』については、以前「復讐特集」で紹介したので、ニコケイ無双を堪能したい方は是非。
『マッド・ダディ』『ドライブ・アングリー』はCS映画専門チャンネル ムービープラス「特集:マッドなニコケイ<ニコラス・ケイジ誕生祭>」にて2020年1月放送