日本で大ヒットを記録し、数々奇跡を起こした『バーフバリ 王の凱旋』(2017年)クマラ役のスッバラージュさんのBANGER!!!単独インタビュー後編をお届けします。後編では、日本への想いや『バーフバリ』公開後のインド映画界の劇的な変化について熱く語ってくれました。
<前編:『バーフバリ 王の凱旋』クマラ役のスッバラージュ来邦にジャイホー! 超貴重な単独インタビュー!!>
―2018年に来日した際は日本のファンから温かく迎えられましたが、その時のエピソードを他の『バーフバリ』ファミリーにお話されましたか?
何度も、何度もしているよ(笑)。前回の来日から、インドのハイデラバードに戻った時にS・S・ラージャマウリ監督をはじめ、出演者など『バーフバリ』ファミリーに3時間にわたって、日本での経験を話しました。その後も、あまりにも私が日本の話ばかりするので、今では「日本の話なら、スッバラージュに聞け」と言われるぐらいになりました。最近では、みんなに「ジャパン・スッブ」というあだ名で呼ばれています(笑)。
―今後、どのような映画俳優を目指していきたいですか?
特に目指している役者像や、どんな役を演じたいということはありません。『バーフバリ』に出演をしたことで、俳優という仕事に責任を持つようになり、仕事を受ける際により慎重に検討するようになりました。テルグ映画では、監督が役者に役どころについて直接説明して、そこから役を受けるか決めます。今では、そのオファーを受けるか受けないか決断する際に、それは正しい選択なのか、この役を受けることで日本のファンが喜んでくれるのかと、とても真剣に考えるようになりました。
「『バーフバリ』は言語を問わず全インド人が“インド映画”と呼べるエポックメイキングな作品」
―日本では『バーフバリ』以来、インド映画の劇場公開が増えました。インド映画への関心が非常に高まっています。
日本でインド映画の公開が増えているのは、とても嬉しいです。この場を借りて是非お話したいのは、『バーフバリ』はインドの映画にとって、大きな意味を持つ作品だということです。これまでは外国人から見ると、ヒンディー語であろうとテルグ語であろうと、どんな言語で作られていてもインドで作られた映画は全て“インド映画”と受け止められていましたが、インド人にとってはタミル映画、テルグ映画というように、地域によって別々のマーケットで映画が作られて、その言語圏の人が楽しむものでした。『バーフバリ』はインド各地の言語で作られ、そしてインド全土で大ヒットしたことで、全てのインド人にとって初めて“インド映画”と呼べる、エポックメイキングな作品となりました。
『バーフバリ』後の変化としては、色んなマーケットの作り手が“インド映画”を作ろうと意識するようになりました。プラバースさんの新作『Saaho(原題)』のように、多言語版をインド全土で一斉公開する作品も増えていますし、私も色んな言語の作品に出るようになりました。『バーフバリ』がテルグ映画だけでなく、インド全土の映画を変えたんです。インド映画にとって面白い時代が到来したと思います。
―テルグ映画の今後の展望について考えていることはありますか?
テルグ映画の最近の傾向としては、『バーフバリ』後は、2019年に公開したプラバースさん主演『Saaho(原題)』や、チランジーヴィさん主演『Sye Raa Narasimha Reddy(原題)』など多言語で、予算規模の大きい全国規模の“インド映画”を意識した作品を作るようになりました。もちろん、テルグ映画では今まで通り短編映画やアート系の作品も作られ続けています。そういった小規模な作品から才能が生まれて、テルグ映画が発展しています。
―近年、インドで製作された作品の中で、日本の観客にオススメしたい作品はありますか?
テルグ映画だと、ラーナー・ダッグバーティさんがプロデュースした『C/o Kancharapalem(原題)』(2018年)ですね。インドのナショナルフィルムアワードにもノミネートされるほど評判の良い作品で、私も非常に好きです。
探偵もののミステリー『Agent Sai Srinivasa Athreya(原題)』(2019年)や、伝説の女優サヴィトリの伝記映画『Mahanati(原題)』(2018年)もオススメです。
―日々、楽しんで行っていることがあれば教えてください。
自然が好きで、トレッキングが趣味です。だから、今回の滞在では日光や富士山を訪れました。目に優しい緑が多い、森が好きですね。
―インドでオススメのトレッキングスポットはありますか?
トレッキングスポットになると、南インドよりは北インドになります。インド北部ヒマーチャル・プラデーシュ州にある、クル渓谷のマナリというところが自然が美しく人気の保養地で、とても気に入っています。
―今回、SKIPシティのイベントに来られなかったファンの方もいると思いますので、最後に、日本のファンに向けてメッセージをお願い致します。
日本のファンの皆さん、引き続き、私のことを愛してください。皆さんのことをとても愛しています! もちろん、また日本に来たいと思います。
<前編:『バーフバリ 王の凱旋』クマラ役のスッバラージュ来邦にジャイホー! 超貴重な単独インタビュー!!>
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