2019年8月、渋谷区代々木に映画とおもちゃを愛するオーナーが手掛けるカフェ「cafe & DINE in “nope”」(通称nope cafe)がオープンしたというので、さっそく行ってみた。店内のレアな映画グッズやおもちゃにワクワク!笑えるほどカラフルなアメリカンフードも楽しい!
そこでオーナーのkenさんを直撃し、サプライズだらけのカフェ開店秘話や、こだわりのおもちゃ、これまでの映画体験について語ってもらったぞ。
トントン拍子で開店!お店ロゴは、トルーパーの中の人の手書き!?
―nope cafeをオープンしようと思ったきっかけを教えてください。
私はお店のオーナーでもありますが、店内のデコレーションも担当しています。実は、展示してあるものは全て私の私物なんです。
ある時、友人が私の自宅にあるコレクションを見たときに「これは凄いから、もっと色んな人に見てもらうべきだよ。美術館でもやれば?」とアドバイスしてくれたんです。その勧めがあってmoya(現 nope cafe社長)に相談したところ、おもちゃが飾られたカフェでもやってみる? と、どんどん話が盛り上がっていきました。
気づけば、次の日には物件を探していました(笑)。そして2日目には代々木の物件を借りて、3日目には「スター・ウォーズ」シリーズでトルーパーを演じて有名になった<ノップトルーパーズ(Nope Troopers)>にお店のロゴ製作を依頼していました。企画が立ち上がったのが2019年5月の初旬で、それからはトントン拍子で進んでいきましたね。
―ノップトルーパーズのデヴィッド・M・サンタナさん、サンディープ・モーハンさんのお二人がロゴを制作されたんですか?
そうです。むかし私がおもちゃ屋さんをやりたかった頃、「nope」というワードをお店の名前に使いたいと思っていたんです。「nope」は音の響きが可愛いし、何だか肩の力が抜ける感じがするので、今回カフェをやるなら思い入れのある「nope」を店名に入れたいな、と思っていました。
nope cafeのロゴは手書き風がいいと思ったのですが、デザインに悩みました。そんな時に、ふと同じ名前のノップトルーパーズに書いてもらったら洒落が利いていて面白いかな? と思いついて。ダメ元で元々知り合いだったお二人のインスタにDMしてみました。その時は、お二人を驚かせたかったので、カフェについては詳しく伝えず、デヴィッドには「no」、サンディープには「pe」と紙に書いて欲しい、とだけリクエストしたんです。
そうしたら、なんと二人とも即レスで送り返してくれました。その後お二人に、nope cafeをオープンすること、この手書き文字をロゴにして店頭に飾ろうと考えていることを伝えると、大喜びしてくれました。しかも「俺らが開店初日に行かなくていいのかい? 頼まれなくても日本に行くから!」と熱いメッセージまでいただいて、カフェのオープニング祝いに来日してくれることになりました。
まさか来日してくれるとは思っていなかったので、とても感謝しています。感謝の気持ちを込めて、最大限おもてなしをしようと思い、二人はエヴァとガンダムも好きなので箱根とお台場に連れて行ったら大喜びしてくれましたね。
〈 Troopers comes in!! 〉
— cafe&DINE in "nope" (@nope_cafe) July 25, 2019
nope cafeオープンを記念して、スターウォーズ/フォースの覚醒 nope troopersで知られるDAVID.M.SANTANA & SANDEEP MOHAN 両氏を日本へ招致します!
二日間のみのサイン&撮影イベントをオープン前のnopeにて開催決定🌟
日程は8/16(金),8/17(土)
詳細はツリーをチェック↓ pic.twitter.com/TZHagnC0Y8
店内の装飾は、映画&おもちゃマニアのオーナーそのもの
―お店のコンセプトを教えてください。
壁をおもちゃで埋め尽くして、まさに“おもちゃ箱をひっくり返したような”お店になっていますが、あくまでカフェとして寛いでいただけることを大切にしています。
私自身、映画を観終わった後に余韻を楽しめる空間があればいいなと思っていたので、そんな居心地の良い場所を目指しています。今後は、映画やおもちゃ好きが集まるイベントもやっていきたいですね。
―おもちゃのコレクションは、いつ頃から?
30年前くらいからです。もともと映画を観た後にパンフレットやおもちゃを買って楽しむのが好きでした。90年代半ばに映画のおもちゃブームがあって、映画が公開するたびにおもちゃも販売されていたので、収集癖に拍車がかかってしまいました。海外旅行に行ったら、スーツケースいっぱいにおもちゃを買ってくるほどで(笑)
―お店のバスルームは『シャイニング』がモチーフになっていますよね。
バスルームと言えば『シャイニング』(1980年)のあのシーンかなと思い、モチーフにしました。
それと、今はまだ手を付けられていないのですが、キッチン前の壁を『スター・ウォーズ』の酒場「カンティーナ」のように装飾していきたいと思っています。
オーナーkenさんが選ぶ おもちゃベスト3はこれだ!!
1、バットマンの貯金箱付きのシリアル
以前アメリカに旅行したとき、ちょうど『バットマン』(1989年)公開のタイミングで、たまたまスーパーでゲットできました。かなりレアものかと思います。
2、マクドナルドにあったハッピーセットのディスプレイ
次に挙げるとしたら、マクドナルドの店頭に置いてあったハッピーセットのディスプレイ品です。やはり、一般的に商品として出回っているものではなく、非売品なので価値が高いです。これは、私がお店と交渉して譲り受けたものではなく、おもちゃ屋で手に入れたものですが。
3、ブルック・シールズの顔写真付きパッケージの人形
イラストではなく劇中の写真を使っているものって、当時の雰囲気がそのまま残るので、パッケージに歴史が凝縮されているというか、時間が止まっている感じでとても好きです。
番外編、宇宙人ポールのフィギュア
ベスト3とは別に番外編として、お店のマスコットになってもらっている“宇宙人ポール”です(笑)。手に持っているアイテムが日によって変わっているので注目してみてください。
少年時代の映画体験 『スター・ウォーズ』と“3G”
―kenさんが影響を受けた映画を挙げるとしたら?
やっぱり『スター・ウォーズ』ですね。最も影響を受けた映画です。1977年の公開時に観た世代なので、『スター・ウォーズ』に人生の道を決めてもらった気がします。それと『ゴーストバスターズ』ですね。
1984年は“3G”と呼ばれたお正月映画『ゴーストバスターズ』『ゴジラ』『グレムリン』が公開されて、すごく映画が盛り上がった年でした。
https://www.instagram.com/p/B1iq82_Acrg/
お恥ずかしい話ですが、『ゴーストバスターズ』が初めてのデートムービーでもあります。その時は緊張していてガチガチで、正直まったくストーリーは入ってきませんでした(笑)。その後、映画館でもう2回観て、どっぷりハマってしまいました。思い出深い作品ですね。
あとは『フラッシュダンス』(1983年)や『フットルース』(1984年)も大好きです。映画のテーマ曲のミュージックビデオを観て、サントラを聴き込んで、映画館に何回も足を運んで観ました。
nope cafeのこだわり、アメリカンダイナーの王道フード!
―おすすめメニューを教えて下さい。
コンセプトは“典型的なアメリカンフード”です。なかなか日本では食べる機会の少ないものを選んでいます。「マカロニチーズ」「チリビーンズ」「フィリーチーズステーキ」などなど。それと「PBJ」というピーナッツバターとジャムを塗ったアメリカの定番のサンドイッチがあって、一般的にジャムはブルーベリーを使うことが多いのですが、nope cafeではブルーベリー、マーマレード、ラズベリーの3色を使っています。
ランチはワンプレートで提供していて、サンドイッチ2種、マカロニチーズ、マッシュポテトにチリビーンズが付いています。お店のおすすめ4種を味わっていただけるようになっています。
あとは、アメリカのダイナーの定番であるミルクシェイクにも力を入れていて、おもちゃっぽくデコレーションした可愛いシェイクを提供しています。変わったものでいうと、バブルガム味のシェイクやソーダもあります。デザートは、アメリカンな“カロリーお化け”ケーキを提供しています(笑)
それと朝食やおやつにおすすめなのが、「シリアルタワー」です。シリアルを縦型のタワーコンテナに入れて、牛乳を牛乳パック型のガラスの器に入れてお出ししています。コンテナには2種類のシリアルとトッピング用にマシュマロやチョコレートなどが入っています。
渋谷区代々木に誕生した、映画&おもちゃ好きにはたまらないカフェ。映画を観た後は「nope cafe」で映画の世界に浸ってみてください!
cafe & DINE in “nope”(ノップカフェ/nopecafe)
住所:東京都渋谷区代々木1-58-7 ヴェラハイツ代々木 2階
※JR,都営線 代々木駅 北口より徒歩2〜3分、新宿駅 南口より徒歩9分
営業時間:11時~22時(年中無休)
※金・土・祝日の前日は24時まで営業