ブラピ&レオ初共演! タランティーノ最後の作品か? など話題に事欠かない『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』。今まで正統派の二枚目からクレイジーなキャラまで演じてきたブラッド・ピット。『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のクリフ・ブース役に注目しつつ、過去のキャリアを振り返ってみよう。
オイシイところを全部かっさらっていくブラピ=クリフ・ブース
ブラピが本作で演じるクリフ・ブースは、レオ演じる俳優リック・ダルトンのスタントダブル。2人は深い友情で結ばれていて、ときにはダルトンがブースに弱気な感情を顕にすることもある。自信を喪失したダルトンを慰め、時に叱咤するブースはとても頼もしいのだが、あまりに超然としてるのでダルトンの妄想が作り上げたイマジナリーフレンド(架空の友人)なのでは……? と穿ってしまうほどだ。
ちなみに、2人は横に並ぶと顔は似ていないものの意外と身長や等身のバランスはほとんど同じで、ダルトン専属の替え玉スタントマンとして長年共に仕事してきた間柄という設定にも違和感はない。
そんなブースだが、雇い主でもあるダルトンがメソメソしている間に、持ち前の肝っ玉と屈強な体でオイシイところを全部かっさらっていく。本作がフィーチャーしている“シャロン・テート事件”と、最強ブースがどう対峙するのか? そもそも直接絡むのか? デアゴスティーニの<マーダー・ケースブック>を読んでいたような人であれば当然ご存知であろう歴史的大事件だが、概要を押さえておくと中盤過ぎからの展開にワクワクが止まらないので、ぜひこちらの記事で予習しておこう。
ブラピは昔からトレーラーハウス俳優!? イニャリトゥ経由タランティーノ行き
テレビ俳優として成功し丘の上の一軒家に住んでいるダルトンと違い、今もトレーラーハウス暮らしのブース。いかにもワイルドな男らしい設定だが、実はブラピは過去出演作でも何度かトレーラーハウスに住んでいて、『カリフォルニア』(1993年)や『スナッチ』(2000年)でもトレーラー暮らしのアウトローを演じている。特に『スナッチ』で演じた野良ボクサーのミッキーは猛烈にカッコいい男で、ガイ・リッチー監督らしいアガるファイトシーンや、パンイチなのにドヤ顔で登場するシーンも堂々としていて、なんとなくブースとの共通点を感じなくもない。
他にも『ファイト・クラブ』(1999年)『ジャッキー・コーガン』(2012年)『フューリー』(2014年)など、男も惚れるタフガイを演じさせたら右に出る者はいないブラピ。タランティーノ監督作品への起用は『イングロリアス・バスターズ』(2009年)でアルド中尉を演じて以来2度目となるが、過去に『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』(2008年)などでパンチの効いた役柄も演じてきたので、今回のブース役はとてもマトモに見えてしまう。
本作が初共演となるブラピとレオだが、どちらもアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督を経由してタランティーノ作品に出演、という共通点もある。今回はブラピのほうに役得の感があるが、とにかくタラが再現した50~60年代のハリウッドの空気と、そこに実際の事件を絡めた贅沢なパラレルワールドを、豊富なキャリアに裏打ちされた2人の演技と共に思いっきり楽しもう。
渋谷CAFE:MONOCHROME でワンハリコラボ!
2019/08/29~9/23のコラボ期間中、ワンハリを観たあとは、映画・音楽・アートをコンセプトにした 渋谷CAFE:MONOCHROMEへ直行!
レオ&ブラピのカクテルやフードを味わいながら、店内に展示・上映されるシーンビジュアル、トレイラー、サウンドバイツ、そしてタランティーノ作品のBGMでどっぷり世界観に浸ろう!
・リック(レオ)のウィスキーカクテル Rick’s Sunset Blvd.
・クリフ(ブラピ)のブラッディメアリー Cliff’s Bloody Mary
・2人(レオ&ブラピ)をイメージしたソフトドリンク Actor with Stuntman
・クリフ(ブラピ)のチーズマカロニ Stuntman’s Cheese macaroni
更に、豪華限定プレゼントキャンペーンも実施中!
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『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
レオナルド・ディカプリオ × ブラッド・ピット初共演!
1969年8月9日、事件は起こった。この二人にも……ラスト13分、映画史が変わる。
制作年: | 2019 |
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監督: | |
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2019年8月30日(金)より公開