作品世界を深く追求できる貴重な特典映像が観られるのはデジタル配信だけ!
2019年2月に公開されたSFアクション映画『アリータ:バトル・エンジェル』は、木城ゆきとによる傑作漫画「銃夢」を原作に、ジェームズ・キャメロン脚本、ロバート・ロドリゲス監督という最強の布陣で制作され、ここ日本でも大きな話題を呼んだ。7月末に開始した先行デジタル配信には9月11日(水)に発売されるブルーレイ/DVD未収録の豪華映像特典が計1時間ほどついている。このたびBANGER!!!がデジタル配信購入者限定の特典映像の一部を独占入手したので紹介しよう。
このたび一部解禁されたのは、物語の要となる人物イドの元妻であり、彼と共に天空に浮かぶユートピア都市“ザレム”からやって来た女科学者チレンと、彼女を演じるオスカー女優ジェニファー・コネリーをフィーチャーした映像だ。特典映像の中でジェニファーは、チレンという謎多きキャラクターついて「気の毒な女性よ、娘の死に今も苦しんでいる。ザレムに戻ることが彼女の生きる支えになってるの」と明かす。
本作の主人公アリータは、チレンの元夫であり仕事上のパートナーでもあったイド(クリストフ・ヴァルツ)の医療技術によって、新しい機械の身体を手に入れる。しかし、チレンは初めてアリータを見た時、その美しく作りこまれたボディや複雑な構造の腕が、殺された実の娘のために作られたものだと気づく。
チレンは亡くなった娘を思うあまり、娘用のボディを身に着けたアリータの存在を拒絶する。しかし、演じるジェニファーは「アリータの存在が娘の記憶を呼び覚まし、チレンを苦しみと対峙させる。アリータを受け入れるか否か、葛藤し続けるの」と、自身も子どもを持つ母親としてチレンの苦悩に共感したようだ。
この特典映像では、ロバート・ロドリゲス監督の解説も聞くことができる。もともとジェニファーのファンだったというロドリゲス監督は、チレン役にジェニファーを起用した理由について「娘を亡くし、感情を無くした冷酷な医者が母性を取り戻す。その役を演じられる女優を探していた」とジェニファーの演技を絶賛。一見冷徹な女性でありながら、娘を亡くした苦しみを抱え葛藤する深い内面性を表現したジェニファー。単なる悪役ではない、複雑なキャラクターを演じきった彼女の役作りが垣間見える特典映像は必見だ。
また、マハーシャラ・アリがチレンの役どころを解説するなど、より“チレン”というキャラクターへの理解が深まる映像になっている。
製作者やキャストの解説や解釈が聞けるコメンタリーは特典映像の定番だが、作品をより深く理解し、また異なる視点で反芻するのにこれ以上のものはない。本作のファンはもちろん、漫画原作のSFアクション映画と思って劇場公開をスルーしてしまった人にとっても、本作に興味を持つきっかけとなる映像となっているはずだ。
https://www.youtube.com/watch?v=uI-6MHTDxhk
『アリータ:バトル・エンジェル』
サイバネ医師イドの手によって、瓦礫の中から拾い上げられたサイボーグの少女アリータ。彼女は過去の記憶をすべて失っていたが、やがて自分の中に眠る最強の戦士としての素質に目覚めていく。人間の心と最強の体を持つアリータの世界を変える旅が始まるー。
制作年: | 2018 |
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監督: | |
脚本: | |
出演: |
先行デジタル配信中、2019年9月11日(水)ブルーレイ&DVDリリース