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「令和の『ダイ・ハード』や!」世界的バズり中のNetflix“空港”アクション『セキュリティ・チェック』

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ライター:#BANGER!!! 編集部
「令和の『ダイ・ハード』や!」世界的バズり中のNetflix“空港”アクション『セキュリティ・チェック』
Netflix『セキュリティ・チェック』独占配信中
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いま再び80~90s的アクション映画が求められている?

2014年の『キングスマン』シリーズで名を馳せただけにピチピチの若手俳優ポジションのイメージが強いが、そんなエジャトンも今年で35歳。キャリアに悩み家族を持つ未来への不安を抱えたモラトリアム男性を、顔に刻まれ始めた皺とともにしっかり表現している。特殊スキルを持たない者としてのアクションもリアリティ抜群だ。

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謎の人物を演じるのは数々のヒット作に関わってきたジェイソン・ベイトマン。その顔を見ただけでなんだか安心してしまうが、本作ではとことん謎に包まれた“帽子の男”を怪演しており、サイコなヴィランとしての魅力たっぷり。ここ最近の“気弱な男性”イメージを覆したかったのかも? とすら思わせる。

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本作のスターキャストはエジャトンとベイトマンだけでなく、ディズニー・チャンネル出身のソフィア・カーソンが巻き込まれヒロインのノラを熱演。他にも『リーサル・ウェポン2』(1989年)や『トータル・リコール』(1990年)、『ターミネーター2』(1991年)などで知られる名バイプレーヤー、ディーン・ノリスは貫禄たっぷりだし、『サンズ・オブ・アナーキー』(2008~2013年)のテオ・ロッシも謎のIT犯罪者を好演している。

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勘の良い刑事エレナの存在も中盤から効いてきて、というか彼女がいないと成立しないのだが、脅迫サスペンスから肉体アクションへの橋渡し役とも言える活躍を見せる。ダニエル・デッドワイラーは、彼女が主人公のスピンオフを見たくなるほど魅力的なキャラクターを演じてみせた。事件に巻き込まれるサブキャラたちもことあるごとにイーサンを助け、視聴者の涙を誘う。

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航空パニック映画の始祖『大空港』シリーズ(1970年ほか)へのオマージュらしき設定もチラっとあり(飛行機の便名に注目)、「ノビチョク」という悪い意味で聞き馴染みのある毒物の名前も飛び出す。多くの人が行き交う空港で、誰が何のために手の込んだ“大量◯◯”を仕掛けようとしているのか? 最後の最後までピリピリとした緊張感が漲っていて、気づけば手汗ぐっしょりだ。

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ジェイソン・ステイサム主演最新作『ビーキーパー』(2025年1月3日より公開)も猛烈にシンプルかつストレートな復讐アクションとして話題を呼んでいるが、いま再び80~90年代アクション映画のバイブスが求められているようだ。混迷を極める現代社会には、つべこべ言わせない『コマンドー』(1985年)みたいな脳筋アクションが必要なのかもしれない。

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