『クレイヴン・ザ・ハンター』とは何者か
『クレイヴン・ザ・ハンター』はマーベル・コミックに登場するキャラを主役にしたバイオレンス・アクション映画です。ただし、いわゆるマーベル映画とは一味違います。というのも本作はディズニー/マーベルが展開するマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品ではありません。『ヴェノム』三部作(2018~2024年)や『モービウス』(2022年)、『マダム・ウェブ』(2024年)同様、スパイダーマンのコミックに登場するキャラの映画化権を持っているソニー・ピクチャーズが展開する作品の1つです。
ソニーの一連の映画がユニークなのは、このキャラたちはコミックではスパイダーマンのヴィラン(マダム・ウェブだけちょっと違いますが)なのに、映画版ではスパイダーマンを登場させずに彼らの物語を描いていることです。そういう意味ではDCの『ジョーカー』に近いものがありますね。ジョーカーはもともとバットマンのヴィランですが、映画『ジョーカー』(2019年)にバットマンは出てきませんから。では、もう少しクレイヴンについて説明しましょう。
クレイヴンは1964年、スパイダーマンのコミック「アメイジング・スパイダーマン 15号」においてデビュー。世界最高にして史上最強のハンターであり、その名にかけてスパイダーマンを“獲物”として捕らえようとしています。以来、スパイダーマンの宿敵として何度も登場し戦ってきました。体ひとつでビルからビルへと飛び移り、何度もスパイダーマンを追い詰めるのです。イメージとしては“ターザン×ランボー”でしょうか。
津田健次郎が『クレイヴン』日本語吹替を語る!
今回の映画では、主人公クレイヴンことセルゲイ・クラヴィノフをアーロン・テイラー=ジョンソンが演じます。これまで『キック・アス』(2010年)、『GODZILLA ゴジラ』(2014年)、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015年)、『ノクターナル・アニマルズ』(2016年)、『ザ・ウォール』(2017年)等の話題作に出演してきたアーロン。最近では『TENET テネット』(2020年)や『ブレット・トレイン』(2022年)、『フォールガイ』(2024年)などアクション映画でもファンを魅了しています。
そして本作の日本語吹替版では、『ブレット・トレイン』『フォールガイ』に続いて津田健次郎さんがアーロンの声を担当しています。ということで早速インタビューしてきました。
『クレイヴン・ザ・ハンター』
冷酷な父親(ラッセル・クロウ)と狩猟に出た際、巨大なライオンに襲われたことをきっかけに、百獣の王の力を体に宿し容赦なきハンターと化したクレイヴン。狩りの対象は、金もうけのために罪無き動物を狩る人間たち。一度狙った獲物は確実に仕留めるまで、あらゆる手段を使ってどこまでも執拗に追い続ける。次々と狩りを実行し、彼らを動かす大きな組織へと近づいていくが……。立ちはだかるのは、全身が硬い皮膚に覆われた巨大な怪物ライノ。さらに、病弱な身体を持つ最愛の弟が危険にさらされたことでクレイヴンは激昂。やがて裏の世界の殺戮者と呼ばれる自らの父親と対峙することになる。激しくエスカレートする怒りと共に、暴走していく狩りが行きつく先は――?
監督:J・C・チャンダー(『トリプル・フロンティア』『マージン・コール』)
脚本:アート・マーカム&マット・ホロウェイ(『アンチャーテッド』『アイアンマン』)、リチャード・ウェンク(『イコライザー』シリーズ)
出演:アーロン・テイラー=ジョンソン(『アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン』『ブレット・トレイン』)
アリアナ・デボーズ(『ウエスト・サイド・ストーリー』)
フレッド・ヘッキンジャー(11/15公開『グラディエーターII』)
アレッサンドロ・ニヴォラ(『アメリカン・ドリーマー 理想の代償』)
クリストファー・アボット(『哀れなるものたち』)
ラッセル・クロウ(『ソー:ラブ&サンダー』『ヴァチカンのエクソシスト』)
制作年: | 2024 |
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2024年12月13日(金)より日米同時公開